ロッキーも驚愕!佐々木朗希、メジャー初の快挙!キャリア最初の2セーブをポストシーズンで記録

地区シリーズ・フィリーズ対ドジャース 9回裏フィリーズ2死一、三塁、ピンチの場面で登板しT・ターナーの二ゴロに打ち取り、ホッとした表情を見せる佐々木(撮影・菅敏)

<ナ・リーグ地区シリーズ:フィリーズ3-4ドジャース>◇第2戦◇6日(日本時間7日)◇シチズンズバンクパーク

【フィラデルフィア(米ペンシルベニア州)6日(日本時間7日)=久保賢吾】ドジャース佐々木朗希投手(23)が、フィリーズとの死闘を2試合連続セーブで締め、リーグ優勝決定シリーズ進出に王手をかけた。9回、1点差に迫られ、なおも2死一、三塁の大ピンチで登板。首位打者のターナーを99・3マイル(約160キロ)の直球で二ゴロに抑えた。映画「ロッキー」の舞台でもあるフィラデルフィアの地で、「ロウキ」がチームの“主役”へとのし上がった。

  ◇  ◇  ◇

託されたマウンドは、1点リードの9回2死一、三塁の大ピンチだった。サヨナラ負けの危機で、打席には首位打者のターナーを迎えた。1球が勝敗を分ける緊迫の場面にも、佐々木は不屈の闘志をみなぎらせ、目の前の打者との対戦に集中した。

「打たれてもしょうがないかなっていうか、割り切って。データは正直そこまで(頭に)入ってなかったので、自分の球で勝負することだけ考えて」

初球のスプリットが高めに抜けたが、心は全く動じなかった。「自分から自滅せずに、(ストライク)ゾーンで」。2球目は全力で腕を振って、99・3マイル(約160キロ)の直球で二ゴロにねじ伏せた。エドマンの一塁送球がワンバウンドで一瞬ヒヤッとしたが、佐々木は「(一塁の)カバーに行ってないなと思って。次から行きます」と苦笑した。

指揮官が期待する「ジョーカー」の役割に応えた。9回は3点リードでセーブ機会だったが、登板間隔や点差などを考慮し、トライネンを投入。3連打でベシアにスイッチ。なおも2死一、三塁とこの試合の最重要場面となったところでマウンドに送られ、2試合連続セーブで2連勝に導いた。

米国のデータ会社「オプタスタッツ」によれば、セーブが公式記録となった1969年以降、キャリア最初の2セーブをポストシーズンで記録したのはメジャー史上初の快挙だったという。シーズンを含め、メジャー5試合目のリリーフ登板だった「LAの大魔神」が、メジャーの球史に名前を刻んだ。

映画「ロッキー」の舞台でもあるフィラデルフィアの地で、「ロウキ」が2年連続のチャンピオンを目指すチームを連勝へと導いた。この日、敵地の熱狂的なファンからやじやブーイングを受けたが、意に介さなかった。「そこまで英語も分からないので。何を言ってるかわからないですし、気にせずに」。勝利の瞬間に静まり返った敵地のスタンドが、大きな1勝だということを物語っていた。

▼佐々木がわずか2球でセーブを挙げた。日本人投手のレギュラーシーズンでは01年佐々木主浩(マリナーズ)、03年長谷川滋利(マリナーズ)、10年上原浩治(オリオールズ)が1球、13年藤川球児(カブス)が2球でセーブを記録しているが、ポストシーズンで投球10球未満のセーブは初めて。

▼ドジャースがフィリーズを下して地区シリーズ2連勝。ポストシーズンの5試合制シリーズで2勝先取したチームは90回中80回でシリーズを制しており、突破確率は88・9%。うち3連勝は54回あった。2-2-1試合で移動する現行形式となった地区シリーズでは、敵地で第1、2戦を勝ったチームは18回中16回(88・9%)で突破し、うち12回は3連勝だった。

【動画】佐々木朗希、死闘を締める魂の2球 フリーマン神業キャッチ