ジャッジの“ゴースト弾”で崖っぷちヤンキース5点差逆転勝利「フェアに保つ助けをしてくれた」

<ア・リーグ・地区シリーズ:ヤンキース9-6ブルージェイズ>◇第3戦◇7日(日本時間8日)◇ヤンキースタジアム

ヤンキースの主砲アーロン・ジャッジ(33)が「ゴースト」に感謝の殊勲弾を放った。

3-6と3点を追う4回1死一、二塁で、交代したばかりの右腕バーランドの160キロの内角直球をコンパクトに強振した。ボールは勢いよく舞い上がり左翼線へ。フェアかファウルか-。祈りを込めて見上げる地元ファンの願いが通じたかのように、左翼ファウルポール上部に直撃。今ポストシーズン1号となる3ランで同点に追いついた。

試合後、歓喜の1打について問われると、「良いコンタクトができたと感じていて、チャンスがあると思いました。風は本当に予測がつきません。ボールをフェアに押し戻すか、それともカーブを保ち続けるか」と振り返り、「でも、あのあたりにいた何人かのゴースト(幽霊)が、それをフェアに保つ手助けをしてくれたと思います」と、ちゃめっ気たっぷりに語った。

敵地で2連敗を喫し、本拠地で負ければシーズンが終わる崖っぷちだった。一時は1-6と引き離された。それでも、「選手たちは試合中ずっと興奮していて、集中していました。序盤は劣勢でしたが、ダッグアウトのエネルギーと、私たちが持ち込んだのは、全力を尽くしてフィールドに出るという決意でした。チャンスをつかめば、必ず逆転しようと決意していました」と諦める雰囲気はなかったという。

その中で自身の役割をこう語る。

「打順の真ん中で打って、アウトばかりだと調子が悪くなる。だから僕は出塁して、流れを作っているんだ。打撃は伝染する。この試合はまさにそれだ。勢いは伝染する。打撃も伝染する。だから、打順の真ん中にいる時は、どうやって出塁して次の打者を塁に送り、流れを繋げるかを考えないといけない。もし自分が塁上でアウトになってしまうと、流れが停滞してしまう。塁上に誰もいなければ出塁を目指す。塁上に人がいるなら、ホームインを狙う。とにかくシンプルに」。

自身は4打数3安打4打点3得点の活躍を刻んだ。ヤンキース打線は6-6と同点の5回に6番ジャズのソロで勝ち越し、ウェルズの適時打で8点目を入れて逆転勝利をつかんだ。

シリーズはヤンキースの1勝2敗に。8日(同9日)にヤンキースタジアムで行われる第4戦へ、頼れる主砲が勢いをもたらした。

【動画】ジャッジ、ポール直撃同点3ラン シリーズの空気一変大はしゃぎ