佐々木朗希、人格変わったような気迫で3回完全リリーフ「自分らしく投げられていることに喜び」

地区シリーズ・ドジャース対フィリーズ 8回に登板し、投球の合間に叫ぶドジャース佐々木(撮影・菅敏)

【ロサンゼルス(米カリフォルニア州)9日(日本時間10日)=斎藤庸裕】ドジャース佐々木朗希投手(23)が、リーグ優勝決定シリーズ進出の立役者となった。2勝1敗で迎えたフィリーズとの地区シリーズ第4戦、同点の8回から3番手で登板。クローザーとしては超異例の3イニングを任され、9者連続凡退の完全リリーフを見せた。最速100・7マイル(約162キロ)の直球とスプリットを軸にサヨナラ勝ちにつなげた。今シリーズ3試合登板で計4回1/3を1安打無失点2セーブ。MVP級の活躍でシリーズ突破に貢献した。

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圧倒的な投球でチームを鼓舞し、試合を動かした。3番手でマウンドに上がった佐々木は10回2死、好打者ターナーを右直に打ち取り、グラブで手をたたいた。5万563人の拍手喝采を浴びながら、胸を張り、勇ましくベンチへ戻った。「3イニングを抑えられて良かったなとホッとした気持ちです」。クローザーとしては超異例の2度のイニングまたぎで、9者連続凡退と打者を圧倒。ダイナミックな投げっぷりが、勝ち運を引き寄せた。

大きく口を開け、雄たけびも上げた。普段は控えめだが、マウンドでは人格が変わったように気迫あふれる。「まずは健康でパフォーマンスできていることに本当に感謝してますし、その中で徐々に、自分らしく投げられていることには喜びを感じます」。“LAの大魔神”の投球に「ロウキ! ロウキ!」の大合唱が湧き起こった。

3回をパーフェクト投球で終えると、ベンチ前でロバーツ監督と胸を突き合わせた。同監督の「Shot For Roki(朗希に乾杯)」のかけ声で始まったシャンパンファイト。シリーズMVP級の活躍は誰もが認めるところだ。

「シーズンで何もできなかった分、少しでもチームに貢献したいという気持ちと、あのまま終わるよりはポストシーズンでいろいろ経験してっていう思いがあったので。今は少しずつですけど、そういった感覚はあるので良かった」

その強い意志が、チーム内にも浸透してきた。ベテラン内野手のロハスは慣れ親しんだ背番11を佐々木に譲った。期待が高かったからこそ、右肩のリハビリが長引き、復帰が遅れていた右腕へ不満の声を上げたことも。だが、今は懐疑的な気持ちはない。ロハスは「彼の活躍が見られて、本当にうれしいよ。自分は主役じゃない。仲間のためなら何でもする。このまま彼がこの活躍を続けてくれるなら、11番は永久欠番、殿堂入りするよ」。心から喜ぶ様子が、あつくなった信頼関係を物語っていた。

登板の度に、自信も増している。100マイル(約161キロ)の直球と落差のあるスプリットで強打者を次々と圧倒した。佐々木は「球速が戻ってきたことと、それに伴ってフォークも良くなって。その分、(ストライク)ゾーンで勝負できている」。2年連続のワールドシリーズ制覇へ、欠かせない存在となった。

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