山本由伸は選手のお手本「ルーティン継続」「準備徹底」「成長を信じる」/Nobu’s Eye

ブルージェイズ対ドジャース 試合前、アップをするドジャース山本(中央)(撮影・菅敏)

<ワールドシリーズ:ブルージェイズ1-5ドジャース>◇第2戦◇25日(日本時間26日)◇ロジャーズセンター

ドジャース山本由伸投手(27)は、2年目でチームに欠かせない存在となった。単なる戦力としてだけでなく、野球に取り組む姿も周囲に好影響を与えている。斎藤庸裕記者がコラム「Nobu’s Eye」で迫った。

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山本は今や投手も野手も問わず、選手の「お手本」となっている。ベテラン左腕カーショーから「シンプルで美しい」と絶賛される投球フォーム。その再現性は、動きの“なぜ”を明確にすることから生まれる。映像による動作解析が主流の時代。正解がすぐに分かることもあるかもしれないが、由伸流は地道な作業の繰り返しに重きを置く。

「すごいことをしているように見えるかもしれないけど、やっていることは基礎。例えばですけど、横の間(体重移動の時間)が長い、それは軸足にちゃんと乗っていて、上半身が力みなく、下半身から順番に踏み込めているからいい。じゃあその状態を作る練習をする。それが映像で見たら同じものになっている。そういうチェックの仕方。完成から見るというよりは、段階を順番に作っていって同じものができる」

順序立てて、完成に近づけていく。その積み重ねが、崩れない安定感の源でもある。公私ともに仲良しの金慧成(キム・ヘソン)内野手は「友人として、そしてチームメートとして僕が見ていて思うのは、日々の練習への取り組み方、準備の徹底がすごい。何より、彼は年々、自分がもっと良くなるんだと心から信じている」と証言。その上で「ヨシを見ていると“ルーティンを継続することの大切さ”を本当に感じる」と刺激を受けているという。

今季、成長を遂げた左腕ロブレスキには、あるマインドが手助けとなった。6月中旬、フリー打撃の球拾いをしている際に山本と話し込み、イニング間の気持ちの整え方についてヒントを得たという。「彼は毎回、同じ流れを大切にしている。どのイニングも『初回のつもりで投げる』っていう考え方は、僕にとってすごく参考になった」。同じことを繰り返し、再現性を高める。基礎の動きの反復も、決して簡単なことではない。それを怠ることなく継続できる力が、山本のすごみを物語っている。

【データ】山本由伸、ワールドシリーズ2勝は日本人初 PS5勝は田中将大、ダルビッシュに並ぶ