ブルージェイズ裏方1年目・加藤豪将氏「ここまで来られるとは…」全試合同行の今季を振り返る

試合前、ブルージェイズの加藤豪将氏(左)を前にキャッチボールをするドジャース山本由伸(2025年10月24日撮影)

<ワールドシリーズ:ブルージェイズ4-5ドジャース>◇第7戦◇1日(日本時間2日)◇ロジャーズセンター

昨年の地区最下位から一転、ブルージェイズは93年以来、32年ぶりにワールドシリーズに進出した。

頂点にはあと1歩及ばなかったものの、大躍進を遂げた。ヤンキース、日本ハムなどでプレーし、今季からフロント入りした加藤豪将氏(31)が、裏方としてのシーズンを振り返った。

  ◇  ◇  ◇

世界一を決める頂上決戦にたどり着いた加藤氏は、緊迫する舞台でも、いつもと変わらない笑顔を見せていた。「正直、開幕の時にここまで来られるとは思ってませんでした」。昨季限りで現役を引退。2年間プレーした北海道を離れ、カナダに本拠地を置くブルージェイズを再出発の地に選んだ。引退後、他球団から国際スカウトなどのオファーもあった。だが、まだ「やりたいことが分からなかった」こともあり、多岐にわたる役割に関わる古巣ブ軍入りを決断した。

形式上は「フロント」とはいえ、フロリダの春季キャンプからユニホーム姿でグラウンドに立ち、主に守備、走塁面で練習のサポート役を続けてきた。公式戦では、全試合に同行。ベンチ入りこそしないものの、試合中は他のスタッフと一緒に映像で相手バッテリーの配球などを分析し、1巡目、2巡目、3巡目…と、傾向や対策を首脳陣や各選手に伝える役割を担ってきた。「1年目ですが、僕が感じたことをすべてでなくても、よく聞いてくれる。それで結果が出た時はうれしいですね」。

その一方で、昨オフは佐々木朗希との移籍交渉に携わったほか、ドラフト、トレードなどのミーティングに参加するなど、編成部門でも着々と経験を積んでいる。「ユニホームも着させてもらってますし、いろいろなことをやらせてもらって楽しいです」。最後は涙をのんだものの、今季はチーム再建の第1歩。日米両国の野球文化を熟知し、「愛されキャラ」の加藤氏だけに、今後は編成、現場の両面でさらに飛躍するに違いない。【四竈衛】

【ライブ速報】ドジャース延長11回の死闘制しWS2連覇!山本由伸が9回途中から登板し優勝投手&MVP