ドジャースが3日(日本時間4日)、米カリフォルニア州ロサンゼルス市内で優勝パレードを行った。大谷翔平投手(31)を始め、山本由伸投手(27)、佐々木朗希投手(24)の日本人トリオも参加。優勝報告イベントを行った本拠地ドジャースタジアムは、満員の5万2703人のファンで膨れ上がった。
ドジャース番の斎藤庸裕記者が、コラム「Nobu’s Eye」で、大谷がもたらした米国社会の変化に迫る。
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大谷がドジャースに移籍して2年目、ロサンゼルス郡の街中で絶大な“ショウヘイ・ブーム”を目の当たりにする。今やダウンタウンの観光名物となった巨大な壁画を始め、ビーチ周辺や住宅街のハンバーガーショップにもドジャース大谷の姿が描かれている。米国では人気順にNFL(アメリカンフットボール)、NBA(バスケットボール)、MLB、NHL(アイスホッケー)が4大スポーツと呼ばれる。各競技のチームが存在するLAにおいて、大谷はスポーツ界の顔として認められている。
球団がスポンサー契約を結んでいる日本企業は20社ほど。MLB中継の試合で、バックネット裏のフェンスに日本語が現れることも珍しくない。今季、東京で行われた開幕シリーズでは、来日したロバーツ監督や選手らが街中の至る所に存在する大谷の広告を見て驚いていたが、LAでも似たようなことがある。多くの市民が目にする公共バスに、今年から大谷の広告が大々的に載せられている。“市街を大谷が走っている”のを目の当たりにするのは、異様な光景に感じた。
「SHOHEI効果」は、一般社会にも広がっている。ほんの一例ではあるが、ロサンゼルスに在住25年の橋本陽子さんは、野球を続けている長男の光平君(13)の呼ばれ方に変化があったと証言する。光平は英語表記で「KOHEI」。かつて、大谷が来る前までは「こちらでは発音が難しいみたいで、コーヒーと呼ばれていました」と語る。「HEI」を「ヒー」と発音されていたが、大谷の存在のおかげ「ヘイ」が浸透するようになったという。「ショウヘイさんがエンゼルスにいた頃から、みんなしっかり発音をしてくれるようになったんです」と、うれしそうに話した。
ロサンゼルス郡のトーランス市は、昨年から友好都市関係を築いた岩手・奥州市と今年8月に野球を通じた交流も行った。市長のジョージ・チェン氏は大谷について「彼はとても謙虚なスーパースター。傲慢(ごうまん)にならず、自分でゴミを拾い、相手にも礼儀正しい。若いアスリートやプロ選手にとっても、模範となるお手本」とたたえる。チーム史上初めて、ワールドシリーズ連覇を成し遂げた。結果はもちろん、その足跡とポジティブな効果が、一般社会にも反映されている。