大谷翔平「最後にトラウトが」WBC二刀流問われニヤリ 最速159キロ&柵越え5本で侍合流へ

実戦想定の投球練習を行った大谷(撮影・斎藤庸裕)

【グレンデール(米アリゾナ州)22日(日本時間23日)=斎藤庸裕】ドジャース大谷翔平投手(31)が、侍ジャパン合流前の調整を打ち上げた。午前中からライブBP(実戦想定の投球練習)を行い、最速99マイル(約159キロ)をマーク。2イニング想定で33球を投じた。その後、キャンプ期間では今季初の屋外フリー打撃を行い、35スイングで5本の柵越えを放った。二刀流調整で状態は万全。キャンプ地での練習を終え、早ければ日本時間の26日にも侍ジャパンに合流する。

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気温20度を超える気候と晴天に恵まれたキャンプ地で、最終日を迎えた大谷は精力的に汗を流した。投手ではキャッチボール、ブルペン投球、ライブBP登板で調整。その後、キャンプ期間中では今季初めて屋外でのフリー打撃も行った。「まず普通のオフシーズンを過ごせたのが一番じゃないかと思うので。スムーズに大きなけがなく来ているのが、現時点では十分な収穫」。充実した日々が、状態万全の証しだった。

二刀流としてフルシーズンを戦った22年以来4年ぶりに、リハビリもなく投打でフルメニューをこなした。「一番健康な状態といえば健康な状態だと思うので。投打ともに量を確保できれば、ある程度の数字は残るのではないかなと思いますけど、一番チームとして見ているのはポストシーズンなので」。見据えるのは3連覇。だがその前に、もう1つの世界一を目指す戦いが始まる。今大会のWBCでは打者としてチームをけん引する。最終日のフリー打撃では35スイングで5本の柵越えと控えめだったが、充実した表情と随所に聞こえる高笑いが順調さを物語っていた。

投手でも例年以上に早い仕上がりだ。この日のライブBPでは最速99マイル(約159キロ)をマーク。練習後の囲み取材では「もしWBCで米国との決勝戦となった場合、9回に自分から投げると(監督に)進言することはある?」との質問に「どうですかね。最後にトラウト選手が出るということになれば、(ある)かもしれないですね」と、前回大会の名場面を引き合いにニヤリ。二刀流で出場した前回、米国との決勝戦で対決したトラウト(エンゼルス)は今大会には出場しない。二刀流での出場について完全否定はしなかったが、可能性が極めて低いことを示唆した。

周囲から登板への淡い期待が生まれるほど状態がいいのは、侍ジャパンにとっても心強い。「まずは健康な状態を維持していくことが一番じゃないかなと思うので。それができれば、おのずと打席数も重なるごとに、実戦の感覚もどんどん戻ってくる」。26日にも名古屋でチームに合流し、3年ぶりに日の丸を背負う。その準備が整った。

◆大谷の前回WBC 23年、米国との決勝(ローンデポパーク)で日本が3-2とリードした9回表、指名打者でスタメン出場していた大谷が7番手として登板。マクニール(メッツ)四球、ベッツ(ドジャース)二併の2死無走者から2番トラウト(エンゼルス)と対戦し、フルカウントからの6球目に大きく曲がるスイーパーで空振り三振。世界一を決め胴上げ投手となった。大会を通じ投手では2勝0敗1セーブ、防御率1・86、打者で23打数10安打(打率4割3分5厘)、1本塁打、8打点を記録しMVPに選ばれ、ベストナインは投手、指名打者の2部門で受賞した。