山本由伸、初戦先発認めた?「すごく楽しみ…台湾のファンがどれだけ野球が好きか分かっている」

【スコッツデール(米アリゾナ州)27日(日本時間28日)=四竈衛】侍のエースがいよいよ合流へ-。ドジャース山本由伸投手(27)が敵地ジャイアンツ戦に先発した。オープン戦2試合目の登板は、3回、52球を投げ、5安打2失点無四球4奪三振。最終調整で失点した一方、WBC1次ラウンド初戦となる6日の台湾戦での先発への意欲をのぞかせるなど、「優勝請負人」がほぼ万全の状態で決戦の舞台へ向かった。

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フライング気味の質問にも、山本は涼しい顔でサラリと応じた。現時点では、6日の1次ラウンド初戦となる台湾戦での登板が有力視されているものの、正式には発表されていない。そんな中、米国在住の台湾メディアからのストレートな質問にも、動じることなく、率直な心境を明かした。「すごく楽しみにしています。僕も台湾でプレーしたことがありますし、台湾のファンの方がどれだけ野球が好きか、分かっているので、そういった意味でもすごく盛り上がる試合になると思う。ベストを尽くせるようにしっかり準備して臨みたいと思います」。事実上、「初戦先発」を認めたうえで、明確な言葉で意気込みを口にした。

同僚の大谷翔平投手(31)をはじめ、エンゼルス菊池雄星投手(34)、ロッキーズ菅野智之投手(36)ら他の先発陣が相次いで帰国する中、山本は自らの意志でギリギリまで米国に残り、オープン戦での登板を選択した。帰国して早期合流すれば、同僚との接点も増える。だが、味方相手のライブBPなどでの調整では、本当の試合勘はつかみづらい。

この日は初回、先頭打者に先制ソロを浴び、2回には連続長短打で1失点した。その一方で、最速96・9マイル(約156キロ)を計測し、4三振を奪った。試合の中で微調整し、状況に応じて、強弱を付けてアクセルを踏む感覚を体に思い起こさせる作業が、今の山本には必要だった。「今日の試合で感覚が良くなった。いい登板になりました」。イメージ通りの流れに納得の表情を浮かべた。

23年の前回大会とは、立場や期待値、何よりも重圧が違う。それでも、山本は大会日程から逆算して体を管理してきた。「怖がることなく、冷静にしっかり1個ずつ進めていけました。今まで感じないほど、頭の疲労感はありましたけど、しっかりリフレッシュもできました。やるべきことは分かっていましたし、1個ずつできました」。同日中に同地を出発し、大阪で侍ジャパンに合流予定。「優勝請負人」とも言われる侍のエースは登板後、丁寧に磨き終えた愛用のグラブをバッグにしまうと、決戦の地へ向かった。