岡本和真「コツコツとチームに貢献できるように頑張りたい」サヨナラ勝ちのホーム踏むなど2得点

9回に安打放つ岡本和真(ロイター)

<ブルージェイズ3-2アスレチックス>◇27日(日本時間28日)◇ロジャーズセンター

塁に出て、生還する。長距離砲で鳴らした日本時代とは、違った貢献の形でデビューした。巨人からポスティングシステムでブルージェイズに加わった岡本和真内野手(29)が27日(日本時間28日)、本拠地で行われた開幕のアスレチックス戦に7番三塁で初出場。3打数2安打1四球と3度出塁し、サヨナラ勝ちのホームを踏むなど2得点を挙げた。メジャーデビュー戦の2得点は01年新庄(メッツ)以来25年ぶり2人目。サヨナラの生還は初となった。

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三塁走者岡本がサヨナラのホームを踏むと、昨季ア・リーグ王者の開幕戦勝利に4万2728人の大観衆がわいた。直後、ベンチ前のテレビインタビューで「すごいですね。開幕戦で、すごい」と球場の雰囲気について答えていると、後ろから忍び足で近寄った主砲ゲレロにスポーツドリンクをかけられた。ビショビショになりながら笑みを浮かべ「いい勝ち方だと思いますし、僕自身もコツコツとチームに貢献できるように頑張りたい」と話した。

岡本は4番が定位置だった巨人時代と異なり、19年以来となる7番で出場した。初打席は空振り三振も、5回の第2打席で四球を選んで初出塁。9番A・ヒメネスの三塁打で初得点を挙げた。「四球があってちょっと落ち着いた」。7回1死、2ストライクから外角ボールゾーンへのスイーパーに食らい付いて左前に初安打。スタンディングオベーションを受けたが「歓声が大きいなと思ったが、ちょっと気付かなかった」と振り返った。

9回の第4打席は、サヨナラ勝ちの起点となった。2死から右前打で出塁。「ボールに対して素直に打ち返そうと思っている。結果的にライト方向へのヒットになった」。ここから3連打で5回に続いて生還。「役割はつないでいくことだと思う。粘り強く自分自身の打撃をしていけたらいい」。ポイントゲッターを期待されていた日本時代とは違う役割を全うした。

簡単なスペイン語を話すこともあり、ラテン系の選手が多いチームで早くも人気者だ。試合前のセレモニーでは、WBC日本代表が行っていた「お茶たてポーズ」に似た、開いた左手の上で右手を握って回すポーズを披露。「そこは触れないでいただきたい」と言いながらも、チームメートに波及させた。ベンチに戻って来た初安打のボールは、ゲレロがスタンドに投げ入れるふりをするなど、いじられた。献身的な打撃と、関西人らしい明るさをトロントに吹き込んでいく。

▽ブルージェイズ・シュナイダー監督「初打席はメジャーの洗礼を浴びたが、その後は落ち着いていた。(持ち味の)コンタクト力をしっかり出した。2得点につながった5回の8球粘っての四球や、2ストライクからの安打も。まだ1試合目だがチームにフィットすると思う」

▽ブルージェイズ・A・ヒメネス(岡本について)「素晴らしい仕事。攻撃でも守備でも集中している。オカがチームに来てくれてうれしい」

▼ブルージェイズ岡本がデビュー戦で2安打2得点。メジャー初戦で複数安打を放った日本人は、01年イチロー、04年松井稼頭央、08年福留孝介、23年吉田正尚に次いで3年ぶり5人目。デビュー戦で得点を挙げた日本人は前記吉田以来で12人目だが、サヨナラのホームを踏んだのは岡本が初めて。2得点は、01年4月3日の新庄剛志(メッツ)以来、25年ぶり2人目の最多タイ記録。

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