<ホワイトソックス6-3ブルージェイズ>◇4日(日本時間5日)◇レートフィールド
【シカゴ(米イリノイ州)4日(日本時間5日)=四竈衛】ホワイトソックス村上宗隆内野手(26)が、本拠地でのブルージェイズ戦に「4番一塁」でスタメン出場。5試合ぶりとなる逆転の4号2ランを放ち、日米通算250号を達成した。1-2と1点を追う6回、救援左腕リトルが投じた93・9マイル(約151キロ)の速球を豪快に振り抜き、中堅バックスクリーンへたたき込んだ。26歳2カ月での到達は、日本選手では66年王貞治と並ぶ史上最年少記録となった。
間断なく吹き付ける、シカゴ名物の寒風を忘れさせるかのように、本拠地のスタンドが沸いた。6回。バックスクリーンへ弾丸ライナーで逆転弾を運んだ村上は、一塁ベースを回ると、無意識のうちに雄たけびを挙げた。「興奮しました。すごくうれしかったです」。逆転された直後の再逆転劇に、凍えそうになりかけていた地元ファンは、一瞬にしてヒートアップした。
自らの数字以上に、自軍の勝利を優先させる村上らしいアプローチだった。1点ビハインドで無死二塁。走者を三塁へ進めるのが最低条件ながら、2ストライクに追い込まれるまでは甘い球に絞り込んだ。「同点に追い付きたいと思いながらも、最低でも進塁させようという意識もありながら、カウントも若かったのでしっかりスイングできました」。1ボールからの2球目。ためらうことなく、ひと振りで仕留めた。
18年9月16日のプロ初打席初本塁打以来、快ペースで日米通算250号に到達し、史上最年少記録に並んだ。「早さというのは大事ですけど、今後、自分がどれだけ打てるかとか、長く野球ができるか、という方がすごく大事。まだまだ僕の野球人生は続きますし、王さんはもっとたくさんホームランを打ってらっしゃるので、肩を並べたり、抜いたりというのは思っていないです」。あくまでも謙虚に、「通過点」であることを強調したうえで、「これからも1本1本積み重ねていければと思います」と先を見据えた。
アリゾナでの春季キャンプ、WBC期間中の一時帰国、再渡米、チームへの再合流…。めまぐるしい動きの中、新しい環境、文化、そしてメジャーへ適応する方法を探ってきた。ただ、村上のプラス思考は変わっていない。シカゴ市内の新居での生活もスタート。「充実感しかないです。疲れはあんまりないです。始まったばかりですし、しっかりケアもしてもらっているので、毎日朝から体も動かしてます」。衝撃のデビュー弾から8戦4発。瞬く間に「ホ軍の主砲」となった村上を、今や周囲の誰ひとりとして、ルーキーだとは思っていない。
▼村上が日米通算250本塁打に到達した。NPBでは通算250本塁打を達成した選手は70人いるが、年少記録の上位を出すと(1)66年王(巨人)26歳2カ月(2)94年清原(西武)26歳8カ月(3)01年松井(巨人)26歳10カ月。村上は現在26歳2カ月で、参考ながら王の年少記録に並んだ。ちなみに、900試合で達成は76年田淵(阪神)の896試合に次ぎ日本人4位のスピード記録。
ホワイトソックス・ベナブル監督(村上について)「彼はクラブハウス内でのインパクトと同時に、我々が想像していたことのすべてをやっている。パワーや打席での基本と同様に、人間的にも、グラウンドでの守備でもね」