大谷翔平の状態上がってきた裏付けは決勝犠飛に 微修正と改善の爪痕見た/Nobu's Eye

<ナショナルズ6-8ドジャース>◇5日(日本時間6日)◇ナショナルズパーク

ドジャース大谷翔平投手(31)が先制アーチ&決勝犠飛でチームの3連勝に貢献した。4打数2安打2打点で、3試合連続のマルチヒット。連続試合出塁も「40」に伸ばし、徐々にエンジンがかかってきた。一方、先発した佐々木朗希投手(24)は2本塁打を浴びるなど5回6失点で降板し、明暗が分かれた。ドジャース担当の斎藤庸裕記者が、2人の現状を分析した。

    ◇   ◇   ◇

大谷の状態が上がってきた裏付けは、決勝犠飛にも詰まっていた。8回、3点差から同点としてなお1死一、三塁。右腕ビーターの内角寄り96・9マイル(約156キロ)の速球を打ち返した。左翼フェンスまで届かずも、打った瞬間は本塁打となりそうな力強い打球。パワーピッチャーの初球、フォーシームを捉えた打席内容に復調の兆しがあった。

今季1号はチェンジアップを捉え、この日の先制2号ソロは、カットボールを捉えた。90マイル(約145キロ)以下の変化球にタイミングが合ってきた一方で、開幕から速球に対するミスショットが目立っていた。

試合前の時点で、95マイル(約153キロ)以上のフォーシームがストライクゾーンに入ってきたのは19球。そのうち空振り3球、ファウル5球、見逃しが6球だった。1号を放った3日の試合では、初対戦とはいえ右腕バーランドの初球、ど真ん中の95・8マイル(約154キロ)に手が出なかった。

もともと速球系が苦手な訳ではない。メジャー通算で打率3割5厘。好球必打と初球スイングの積極性が最大の長所でもある。犠飛で捉えたボールは2日前、一瞬遅れてバットが振れなかったパワー系のフォーシーム。初見で、球速は2キロ速かった。ここに微修正と改善の爪痕が見える。

3回の第2打席では元巨人の左腕グリフィンから中越えに先制弾を放った。ロバーツ監督は「左腕を相手に我慢して、フィールド全体を使えた。おそらく今季最高のスイング」と分析。その上で「いい打席だった」と、犠飛も高く評価した。春先はスローペースの傾向があり、まだストライク、ボールの判断に課題を残しているとはいえ、3戦2発、3試合連続マルチ安打。目に見える結果以外でも、本調子に近づいてきた。6日から敵地トロントで迎えるブルージェイズ3連戦。昨季のワールドシリーズ激闘の舞台へ乗り込む。