<アスレチックス4-7ホワイトソックス>◇19日(日本時間20日)◇サッターヘルスパーク
ホワイトソックス村上宗隆内野手(26)が19日(日本時間20日)、敵地アスレチックス戦に「3番一塁」で出場し、3試合連続となる8号2ランを放った。4-1と3点をリードした5回無死一塁。カウント1-1から先発左腕スプリングの甘く入ったスライダーを完璧に捉えた。開幕3戦連発に続き、チーム22試合目で2度目の3戦連続弾。桁外れのパワーを、メジャーでも発揮し始めた。
◇ ◇ ◇
村上は振り切った直後、重心を左側に残したまま、好感触の余韻を味わうかのように動きを止めた。打球角度35度の高弾道。家族連れがレジャーシートを広げる右翼芝生席へ飛び込む、飛距離約130メートル弾の着地点を見届けた。晴れた日曜の午後。日本人も多い、サクラメントに優雅な時間が流れた。
ホ軍救援陣が不安定な事情もあり、より安全圏にリードを広げる貴重な追加点となった。その後、ホ軍は逃げ切り、このカードを2勝1敗と勝ち越した。結果的に、デビュー2戦目で5回1失点と力投した将来のエース候補を強力に援護した。たとえ、個として納得できても、自軍が敗れれば、満足感は半減する。「勝ちにつながったのですごくうれしいです」。シンプルな言葉こそ、村上の率直な思いだった。
デビューから22試合で3試合連続本塁打を2度は、1900年以降、17年ホスキンス(当時フィリーズ)以来メジャー史上2人目という快挙だ。日本人でデビューから22戦8発は、18年大谷(エンゼルス)の5本を抜いて最多。ア・リーグ本塁打王争いではアルバレス(アストロズ)ジャッジ(ヤンキース)に次ぐ3位タイに浮上した。新人ではデローター(ガーディアンズ)に3本差をつけてリーグ最多を独走している。
開幕からの3連発で衝撃的なデビューを飾った一方、その後は、一進一退が続いた。それでも、打ちたい気持ちに流されることはなかった。悪球に手を出せば、形が崩れる。黙々と四球を選び、自らの役割に徹し続けてきた。スタメンの上位を任される以上、少なくとも「ルーキー」の感覚はない。「毎日、同じことをしっかりやって、自分の打撃について考えてやることが一番大切だと思う」。162試合の長丁場。今後、たとえ多少の浮き沈みがあっても、村上の姿勢は変わりそうにない。
▼ホワイトソックス村上が8号本塁打。デビュー22試合で8発は、18年大谷(エンゼルス)の5本を抜いて、日本人最多となる。村上は現在、シーズン58本ペース。日本人のメジャー初年度の最多は、同年大谷の22本。このペース維持できれば、25年大谷(ドジャース)の55本を抜いて、新人という条件を外しても日本人最多アーチとなる。