村上宗隆、単独トップ12号逆転3ラン、打点も3位「楽な場面で回してくれた」角度48度の確信弾

<ホワイトソックス8-7エンゼルス>◇27日(日本時間28日)◇レートフィールド

ホワイトソックス村上宗隆内野手(26)が27日(日本時間28日)、本拠地でのエンゼルス戦に「2番一塁」で出場し、メジャー単独トップに立つ逆転の12号3ランを放った。1点を追う7回、救援左腕から打球角度48度の高軌道で、右翼席へ値千金の決勝弾を運んだ。メジャー286発のドジャース大谷でも、最高角度は46度で、40度以上に限っても8本のみ。極めてレアな「ムーンショット」が勝利を呼び込んだ。

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刻一刻と日付変更が近づく暗闇に、村上が角度48度と高々と舞い上がるアーチをかけた。1点差に詰め寄り、なお7回無死二、三塁の好機。村上対策として救援したベテラン左腕ポメランツの内角寄りの速球を完璧な間合いで振り抜いた。

「楽な場面で回してくれたので、何とか外野まで持っていけばという思いでいました」。外野犠飛で同点の状況を、村上はあえて「楽」と表現した。だが、相手は初対戦の左腕。配球上、外角へのスライダーも捨てられない。それでも、カウント2-2からためらうことなく、ボールに角度を付けた。滞空時間6・1秒。犠飛どころか、完璧な逆転3ランを観客もまばらな右翼席に運んだ。

断続的に降りしきる降雨の影響で、試合開始は3時間遅れた。日本であれば順延レベルの遅延で、試合開始は現地午後9時40分。愛犬の入場が許される「ドッグデー」の中、観客1万0193人と空席が目立ったとはいえ、最後まで残っていた地元ファンに応えたい気持ちだけだった。

劣勢の7回は、下位打線が敵失からバント安打、死球で好機を広げ、上位につなぎ、1点差に迫った。3年連続で100敗したホ軍は、世界一となった05年当時の「スモール・ベースボール」への原点回帰を志す一方、頼りになる得点源も欠かせない。その中核こそ、村上だった。「逆転するという雰囲気でしたし、投手も頑張ってくれていたので、何とか打線でカバーしたいなと思っていました」。

序盤の4点ビハインドを、救援陣が踏ん張った末、7回に打線がつないで大量7点のビッグイニングをつくり、逆転に成功した。村上は「持ちつ持たれつなんで、いろんな意味でカバーしながら勝ちを積み重ねていければ」。

本塁打数はジャッジ(ヤンキース)、アルバレス(アストロズ)から頭1つ抜け出し、メジャートップにも躍り出た。「地に足をつけて、やるべきことをしっかり、こつこつとやっていきたい」。ホ軍も自らも発展途上。目の前の結果だけに左右されない村上の姿勢は、デビュー前から、何ら変わっていない。

▽ホワイトソックスのベナブル監督(村上を含む打線について)「我々は戦い続けてきた。中軸がいい状態で、彼らは違いを生み出せる。下位打線がうまくお膳立てして、中軸が本塁打を打つのはすばらしい」

【動画】村上宗隆、単独トップ12号 打った直後、確信歩き