<交流戦:ホワイトソックス1-7ドジャース>◇13日(日本時間14日)◇レートフィールド
【シカゴ(米イリノイ州)13日(日本時間14日)=四竈衛】ドジャース山本由伸投手(27)がホワイトソックス戦に先発し、9回途中1失点の快投を演じ、4連勝で今季7勝目(4敗)を挙げた。8回2死から味方の失策でパーフェクト、9回無死からソロ本塁打を浴びてノーヒッターを逃したものの、あらためて昨季ワールドシリーズMVPの底力を披露した。
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敵地のスタンドが総立ちで迎え、ベンチ最前列の大谷が帽子を取って拍手を送る中、山本はゆっくりとダッグアウトへ向かった。9回無死からソロ本塁打を浴び、快記録への夢は途絶えた。「ノーヒットは逃しましたけど、すごくいい投球にはなりました。9回で打たれた悔しさもすごくあります」。それでも、エースが、自分の役割を忘れることはなかった。100球を超え、もはや完投にこだわる理由もない。タイムを挟み、次の打者を打ち取り、しっかりと救援ベシアの調整時間を稼いだうえでバトンを託した。
3点の援護を受けた初回、ホワイトソックスの2番バルガスに対し、いきなり今季最速98・3マイル(約158・2キロ)をマークした。「調子自体、特にめちゃくちゃ良かったわけではない」と振り返った一方、小気味よく、アウトを重ねた。2回の5人目では、6日の前回登板からのべ27人連続凡退と、試合またぎで「パーフェクト」となった。「ノーヒットで続いていたので、徐々に緊張感がきました」。
集中力だけでなく、冷静さも維持し続けた。6回の投球前には、敵地ながらグラウンドキーパーにプレート付近の整備を要求。相手左腕によって掘れた大きな穴を埋め、あらためて足場を固めた。「いつもだったら2、3センチずらして投げるんですけど、それもできない状況。軸足はすごく大事にしているので」。
大記録こそ逃したものの、終わってみれば史上2位タイの45人連続凡退。ベッツの失策にも「イレギュラーもしましたし、思うことはまったくないです」と気にも留めなかった。
「僕の仕事は週に約1回の登板。レギュラーシーズンの1試合もポストシーズンの1試合も同じ気持ちを作って上がれるようにしているので」。集中、継続…。もっとも難しいことを、シンプルな言葉でサラリと言うのが由伸流。軸足がブレることのないエースが、大記録を達成する日は、おそらくそう遠くはない。
◆史上2番目 山本が8回2死で遊撃手ベッツが失策を犯すまで23人連続でアウトに仕留めた。前回5月31日のフィリーズ戦から数えると45人連続アウト。MLBによると、これは14年ユスメイロ・ペティット(ジャイアンツ)の46人に次いで史上2番目タイ。また、米データ会社「オプタスタッツ」によると、前回登板で最後の22人、次の登板で最初の22人をアウトにしたのは史上初だという。