ドジャース首位独走の訳 光ったベテランの集中力と徹底した意識/Nobu’s Eye

パドレス対ドジャース 1回、相手ベンチにあいさつする大谷翔平(ロイター)

<パドレス2-4ドジャース>◇28日(日本時間29日)◇ペトコパーク

なにげなき1勝に宿るドジャースの強さとは-。斎藤庸裕記者が「Nobu's Eye」で掘る。

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点差以上にチーム力に差が出た。敵地パドレス戦でドジャースのMVPトリオが全打点をマーク。「1番DH」で出場した大谷翔平投手(31)が3回に先制打を放つと、1-1の5回1死満塁から3番フレディ・フリーマン内野手(36)が押し出し四球を選んで勝ち越し。続く絶好調のムーキー・ベッツ内野手(33)が2点適時打で試合が決まった。ロバーツ監督は「3人が同時に好調の時期があまりなかったが、どれだけ相手にとって脅威かが分かるだろう」と振り返った。

2位パドレスと9ゲーム差。西地区を独走する、強さを象徴する場面があった。

押し出し四球を選んだフリーマンの打席。エース右腕キングと対戦し、2球で2ストライクを取られた。圧倒的に不利な状況から、集中力が際立った。3球連続でストライクゾーンから外れたボールに手を出さす、フルカウント。その後、ファウルで3球粘った。試合後「犠牲フライを打ちたかった。流れを失う可能性があるし、ゴロは打ちたくなかった」と明かした。

ファウルとした3球は、外野へのフライを比較的打ちやすい真ん中から高めのコースだった。逆に9球目、見送った球は内角低めのチェンジアップ。ゴロになりやすい低めは手を出さない。徹底した意識で選んだ四球は重みのある、価値の高い決勝点になった。

4番ベッツにつなぐと、2点適時打で追加点を奪った。これで試合の流れが決まった。ロバーツ監督は「フレディの打席、この試合のポイントだったと思う。とにかく勝つために粘り抜こうという意志を感じた。試合の流れを変えてくれた」と質の高い打席を称賛。豪快な大谷の一打がなくとも、各打者が役割を全うする。王者ド軍の強さを示す攻撃だった。(サンディエゴ=斎藤庸裕)

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