ヤクルト、メッツなどで活躍した元メジャーリーガーの五十嵐亮太さん(47)が「言っちゃいけない気がするアメリカあるある」を披露した。3日、都内で「Getty Imagesスポーツセミナー」に登壇。殿堂入りの名遊撃手デレク・ジーターからボールを受け取る写真を見て、自らが体験した、不可解な事象を思い出した。
メジャーの不文律を体験したのは、ヤンキースに移籍した2012年8月12日、ビジターでのブルージェイズ戦だった。1-7で迎えた5回から2番手で登板。中前打、二塁ゴロ、四球、三振で2死一、二塁となった。5人目の打者アデイニー・エチェバリア(後にロッテ)の打球は遊撃手ジーターの前に転がり、内野安打となった。
五十嵐さんは「言っちゃいけない気がするんですが」と前置きした上で「結果はヒットになったんですが、僕はエラーだと思います」と断言した。「アメリカあるあるなんですけど、トッププレーヤーがエラーしても、ジーターだったらヒットになる傾向がある」と“ジーターヒット”の存在を明かした。日本でも名選手に対する「王ボール」「長嶋ボール」がささやかれたことはあるが、米国でも同様の事象を感じ取ったようだ。
また「試合後にエラーがヒットに変わるとか、記録が変わることもある。投手からしたら自責点になるかどうかも変わる」ことがあるとした。
このケースは遊撃内野安打で満塁となり、次打者が走者一掃の二塁打を放った。五十嵐さんには自責点3がついた。仮に遊撃内野安打と判定された打球が失策だった場合、自責点は0だった。「やっぱりジーターだったらヒットになるんだな」ということを痛感したという。
それでも、ファンやマスコミが厳しい大都会ニューヨークでプレーする重圧は並大抵ではなく「ジーターがリーダーとしてチームを引っ張り続けるんですけど、普通の精神力じゃやっていけないと思いました」と、最後は賛辞を送っていた。【斎藤直樹】