<ドジャース8-7ロッキーズ>◇6日(日本時間7日)◇ドジャースタジアム
【ロサンゼルス(米カリフォルニア州)6日(日本時間7日)=斎藤庸裕】ドジャース大谷翔平投手(31)が、メジャー通算300号に王手をかけた。ロッキーズ戦に「1番DH」で出場し、3回の第2打席で今季19号2ラン。4打数3安打4打点で6月3日以来、約1カ月ぶりの1試合3安打をマークした。チームは92試合目で今季初となった延長戦を制し、サヨナラ勝ち。両リーグ一番乗りで60勝に到達し、貯金を28とした。
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大谷は右足で土をつかむように踏み込み、力強く体をスピンさせた。3回無死二塁、左腕フリーランドの初球、真ん中カットボールを捉えた。右足のつま先が上がったのは、ボールを捉えたインパクトの瞬間ではなく、バットを振り切った直後。これが打撃好調の証だった。特徴的な左方向への打球は伸び、左翼スタンドまで届いた。
状態が上がってきた6月、ベイツ打撃コーチがチェックポイントを明かした。
「彼が一番いい時は、(ボールを捉えてから)前足のつま先が地面についたままなんだ。浮かない。だから、逆方向へのへ打球が飛ぶ。シーズン序盤は、つま先がすぐに浮いてしまうことがほとんどだった。体重が後ろに残り、前足に体重移動できていなかった」
大谷の打撃フォームは、右足のかかとをあげてタイミングを取り、体重移動しながらかかとを下げて踏み込んでいく。投球のコースにもよるが、右のつま先が土に接地している時間が長ければ長いほど、いい打球が飛ぶという。逆につま先がすぐ上がってしまえば、かかと体重で右方向への引っ張り打球やゴロが多くなる傾向が見られる。この日は19号2ランだけでなく、中前適時打を放った4回の第3打席でも、つま先がグラウンドに接地していた。
投打の二刀流でプレーしながら、メジャー9年目で通算300号到達へ王手をかけた。ロバーツ監督は「手術による離脱期間もあったなかで、本当に驚くほど早い」と語った。ここ最近は、左ひざや右上腕二頭筋の違和感など万全ではない状態が続いていた。それでも、同監督は「久しぶりにショウヘイらしい姿が見られた。1イニング目のセンターへの打球も、ロケットのようだった」と、第1打席で放った111・8マイル(約180キロ)の中直について、その強烈さを表現した。
チームは92試合目で今季初の延長戦に突入し、若手捕手ラッシングのサヨナラ打で勝ちきった。60勝32敗で貯金28。首位独走の立役者でもある大谷が、「二刀流で300号」の金字塔まで、あと1本とした。