<ドジャース3-4ロッキーズ>◇7日(日本時間8日)◇ドジャースタジアム
【ロサンゼルス(米カリフォルニア州)7日(日本時間8日)=斎藤庸裕】ドジャース大谷翔平投手(31)が、2戦連発でメジャー通算300号の節目を飾った。ロッキーズ戦に「1番DH」で出場し、4打数1安打。第1打席で強烈なライナーの中越え先頭打者本塁打を放った。史上170人目で、投手専念の出場を除けば1102試合目での到達は史上5番目の早さとなった。18年にメジャー挑戦後、右肘は2度、左膝、左肩と4度の手術を乗り越え、「二刀流で300号」の金字塔を打ち立てた。
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節目の1発を、すさまじい打球音の弾丸ライナーで決めた。大谷は第1打席、元同僚の右腕ロレンゼンと対戦。2ボールからの3球目、真ん中ツーシームを逃さなかった。打球速度112・2マイル(約180・6キロ)、角度19度の強烈な本塁打。センターから左方向へ運ぶ特徴的な打球だった。100号、200号、300号ともに打ったコースは全て真ん中。繰り返し口にしてきた「シンプルに、甘い球を打つ」との言葉通り、基礎の意識を体現した。
二刀流で達成した300号に価値がある。ベンチでハイタッチとハグを交わしたロバーツ監督は「完璧に芯で捉えて、非常に速い打球だった。あっという間に300号に到達して…彼には毎日、驚かされる」と舌を巻いた。メジャーで4度の手術を経験し、屈することなく二刀流を継続。投打で準備を欠かさず、計り知れない運動量をこなしながら、コンディションを整える。同監督はかつて「彼は、最高の選手になりたいというだけでなく、とにかく勝ちたい気持ちがものすごく強い」と語った。その軸がブレることはない。
くしくも、この日は元二刀流選手との対戦だった。レッズ時代に打者経験のあるロレンゼンは、メモリアルアーチを献上し「わざと打たせたんだ。これが君の300号。持っていって楽しんでくれってね(笑い)。達成してくれて、うれしいよ」と、冗談交じりに振り返った。投打でプレーすることの難しさを理解すると同時に、分かち合えるものがあるから、喜べる。「運動能力を生かして、余計なことを考えすぎることもなかった。自由を感じられた。二刀流は、それが本当に楽しかった」と経験談を語った上で、「彼が投打の両方でやっていることは本当にすごい」と称賛した。
2日前に大谷は32歳の誕生日を迎えたが、打者としても投手としても力強さは健在。ロバーツ監督は「まだ若いし、まだ体も頑丈。500本塁打は間違いなく、将来的に到達できる」と断言した。この日、チームは逆転負けを喫し、大谷は節目の余韻に浸ることなく足早に球場を後にした。個人記録より、求めるのはワールドシリーズ3連覇。譲れない目標がある。
◆300号アラカルト
▽史上5番目 投手のみの出場を除いた1102試合目での到達はアーロン・ジャッジ、ラルフ・カイナー、ライアン・ハワード、フアン・ゴンザレスに次いで史上5番目の記録。
▽史上2人目 初回に今季7本目の先頭打者本塁打で達成した。MLBによると先頭打者弾での到達は06年スティーブ・フィンリー(ジャイアンツ)以来、史上2人目。
▽史上初 大谷の300号達成時の盗塁数は171。ESPNによると、デビューから9年以内に300本塁打、100盗塁を記録したのは史上初。
▽ベッツに続く達成 ド軍選手の300号到達は6月24日に達成したベッツに続いて今季2人目。MLBによると、同一シーズンで複数のチームメートが到達したのは史上14度目。ド軍では23年にマルティネスとフリーマンが達成して以来、球団史上2度目。