MLBは前半戦を終え、オールスターブレイクに突入した。2026年シーズンの、ここまでに起きた主な出来事を振り返る。
◆ABS始まる ストライク、ボールの判定に対し、ロボット審判の判定を仰ぐことができるようになった。各チーム2度の失敗まで権利がある。大谷も6月24日のツインズ戦で頭をポンポンと2度たたき、ABS判定を要求した。ここまで全体の成功率は53%で、打者よりもバッテリーの方が成功率が高い。
◆村上がスタートダッシュ 村上は序盤に本塁打を量産し、ヤンキース・ジャッジを上回り、リーグトップに立った。万年最下位だったホワイトソックスは、村上の活躍で意識改革。今季はトレードで放出する側ではなく、獲得する側にまわり勝負にでている。
◆二刀流本格復活 大谷は先発登板10試合を終えた段階で防御率0.74で出塁率4割2分0厘。一番点を取られない投手で、一番出塁する打者になった。
◆岡本がア・リーグVチームで本塁打&打点王 ブルージェイズ岡本は6月のア・リーグMVP新人に選ばれた。ゲレロの不振もあり、チームでも本塁打と打点の2冠。守備でも三本間へのゴロの処理に高評価。
◆西田昇格 ホワイトソックス西田陸浮内野手が5月25日にメジャー初昇格。本職は二塁手だが、右翼手として出場。好返球で走者を本塁タッチアウトに仕留めると、派手なアクションで喜び走りを決めるなど、陽気さで人気者になった。
◆アストロズ今井が防御率13.50デビューから大復活 今井の配球は直球とスライダーが93%以上と大多数を占める。どちらかの制球が定まらないと大崩れも、はまると好投。6月19日のインディアンス戦では6回6安打3失点で11奪三振、翌週25日のタイガース戦でも6回0封10奪三振。
◆ブルワーズのミジオロウスキーが驚異の球速169.8キロ 6月26日のカブス戦の1回、クローアームストロングへの投球が105.5マイルを計測。6月に入ってからは投げるたびに最速を更新して驚かせた。
◆パドレスのミラーが驚異的なセーブを連発 開幕から13試合連続無失点投球を続けるなど、最強守護神として君臨。3、4月は10セーブを挙げ、15回1/3を投げて29三振を奪った。03年のエリック・ガニエ投手(ドジャース)以来となる救援投手のサイ・ヤング賞が狙える存在として注目を浴びた。
◆フィリーズ・サンチェスが左腕の無失点記録樹立 6月4日のパドレス戦の7回に失点するまで50回2/3を連続無失点。単一シーズンの記録では5番目に長く、左腕ではMLB最長となる記録だった。
◆ヤンキースのジャッジが骨折で長期離脱 右肋骨を疲労骨折したジャッジは6月2日に負傷者リスト入り。球宴も辞退を余儀なくされた。復帰は8月以降になる見通し。
◆カブス鈴木が怪腕打ち連発。ミジオロウスキーもミラーも 鈴木は立て続けに快速右腕を攻略した。6月26日にはブルワーズのミジオロウスキーから中越えに本塁打。同29日にはパドレスのミラーから左翼フェンス直撃のサヨナラ打を放った。
◆ドジャース・ロバーツ監督が史上最速で1000勝達成 6月30日のアスレチックス戦に勝利し、通算1000勝(606敗)に到達。キャップ・アンソン監督の1641試合を抜き、史上最速での達成となった。
◆カブスが10連勝と10連敗を繰り返す 5月26日にパイレーツに大敗したカブスは10連敗。今季は2度の10連勝も記録しており、好不調の波が激しい。
◆低予算球団が健闘 MLB全体で総年俸26位のレイズがア・リーグ東地区で首位。同28位のホワイトソックスも同中地区で首位に立っている。同29位のマーリンズもナ・リーグ東地区3位で貯金をつくって前半戦をターン。
◆配球のサインをベンチから出すチームが急増 ロッキーズでは事前に投手の投げたい球種などをリサーチした上で、データと照らし合わせて最良の配球をベンチから捕手に伝達したいる。菅野も「ピッチコーリング(配球)がうまくいっている」と手応え。
◆ドジャース山本が完全試合未遂 6月13日のホワイトソックス戦で山本が快投。8回2死まで完全投球だったが、遊ゴロをベッツが捕球できず、失策で途切れた。9回先頭のピーターズに右越えソロを打たれ、ノーヒットノーランも逃したが、期待を持たせる投球だった。
◆早期の監督交代が相次ぐ レッドソックスのコーラ監督とフィリーズのトムソン監督が4月中に解任された。6月にはメッツのメンドーサ監督も解任。また、エンゼルスはミナシアンGMを解任した。
◆カブスPCAが驚異的な6月でMVP争いで大谷を猛追 クローアームストロングは6月、打率3割8分1厘で11本塁打20打点8盗塁。OPS1.249と大活躍。7月に入っても好調を維持している。
◆大谷に第2子男児誕生 大谷と真美子夫人が6月20日にSNSで第2子の誕生を報告。水色のおくるみに包まれた赤ちゃんの足の写真を公開した。別の機会に大谷が男児だと明かした。
◆ナショナルズ小笠原が巨人に移籍 今季はMLBでの登板はなく、ナショナルズ傘下2Aハリスバーグに在籍していた6月17日に巨人との契約合意が発表。
◆菅野8勝 ロッキーズ菅野は順調に勝ち星を重ねた。パイレーツの剛腕スキーンズにも投げ勝つなど8勝(4敗)をマーク。
◆雄星故障 エンゼルス菊池は4月29日、左肩を痛めた。30日から左肩炎症のため負傷者リスト入り。7月下旬の復帰を目指している。
◆今永被本塁打増 カブス今永は前半戦だけで20本以上の本塁打を打たれた。昨季は31本。24年は27本だったが、それを上回るペース。苦闘を続けている。
◆朗希にメジャーの洗礼 開幕からローテーションを守っているが、7月2日のパドレス戦では3回6失点。球種がバレているかのような打者の対応に、クセの有無をチェック。
◆松井好調 パドレス松井は左内転筋痛でWBCを辞退したものの、5月5日にメジャー昇格。守護神ミラーらとともにブルペンを支えている。
◆バスビッシュ ダルビッシュはリハビリ専念で投げられないものの、愛弟子のバスケスが好投。“バスビッシュ”とも呼ばれるほど、そっくりな投球スタイル。
◆大谷300号 日本人で初めての大台。史上170人目で、投手専念の出場を除けば1102試合目での到達は史上5番目の早さ。
◆岡本も20号 ブルージェイズ岡本がチーム一番乗りで20号に到達。村上とともに、1年目から本塁打を量産。大谷が記録した日本人1年目最多の22本塁打にも前半戦のうちに並んだ。
◆千賀はリリーフに 開幕から勝ち星のなかったメッツ千賀は、6月24日に先発ローテーションから外れることが発表された。その時点で7試合に先発し0勝6敗、防御率10.08だった。
◆大谷が球宴辞退 ドジャース大谷は前半戦最終登板を回避。同時にオールスター戦出場辞退を発表した。左ひざの水を抜く治療のため。ただ、その発表をして出場した試合で21号先頭打者本塁打を放った。
◆村上がオールスターへ ホワイトソックス村上は5月29日のタイガース戦で右太もも裏を肉離れ。しかし7月10日のアスレチックス戦で復帰すると、それを待っていたかのようにホームラン競争とオールスターへの出場も決まった。
◆日米通算350号 ドジャース大谷が7月12日のダイヤモンドバックス戦で22号先頭打者本塁打を放った。これが日米通算350号。メモリアル弾は飛距離133メートル。左ひざの治療が必要だと感じさせない完璧な当たりだった。この1発で岡本と並び日本人トップの本塁打数で前半戦を折り返した。