MLBは前半戦を終了した。オールスターブレイクを挟み、後半戦を迎える。ドジャース大谷翔平投手(32)にとっては二刀流本格復活のシーズン。ここまでの活躍ぶりを振り返る。
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ドジャースでは移籍後初、自身4年ぶりのフルシーズン二刀流を目指している大谷は、投打で対照的な開幕となった。4月までの成績を比較すると、投手では5試合の登板で2勝1敗、防御率0・60の驚異的なパフォーマンスが際立った。一方で、打者では例年に比べて本塁打のペースが落ち、4月までで6本。本調子からはほど遠い状態で、5月11日の時点で打率も2割3分3厘まで落ち込んだ。
だが、大谷はさほど動じていなかった。「例年、春先はそれくらいの感じ」と冷静に語り「単純に実力不足なんじゃないかなと思いますし、好調もあれば不調もあるとは思いますけど、そういったものも含めて実力のうち」とシンプルに捉えていた。4月から5月にかけて、通常は室内ケージで行う打撃練習を屋外フリー打撃に切り替え、不振脱出を模索する姿も目立った。
それでも、別の形で貢献した。4月22日のジャイアンツ戦で途切れたが、昨季から続いていた連続出塁を「53試合」まで伸ばし、自己新記録をマーク。アジア出身の選手では過去最長だった。ド軍に移籍から2年で109本塁打。他球団にとって脅威であることは変わらず、四球で勝負を避けられる場面も多かった。
期待される長打力でチームに貢献できなれば、リーグ最強打者の大谷とはいえ、ふがいなさを感じることはあったはずだ。それを補うかのようにピッチングでは相手打者を圧倒した。「打てなくても週に1、2回、ピッチングの日は必ずあるので。気晴らしではないですけど、やることが、別のことがまたくるっていうのは、そこでまた取り返せる機会がくる訳なので」。二刀流だからこそ可能な独特のマインドだった。
戦い方の選択肢も広がった。14試合の登板で5度、投手専念で起用された。「ちょっとびっくっりしましたけど」と苦笑いしながら、理解を示した。「どちらでも僕的には大丈夫ですし、チーム全体の疲労も考慮しながら、全員でやっぱりけがなく、なるべく10月に向けてフルな状態で入れるっていうのが理想」。162試合を走り抜け、投打ともに万全でポストシーズンに入る。これが、チーム方針として3連覇へ不可欠な要素だと理解している。
6月から打撃の調子が一気に上向き、投打でバランス良く安定した。一方で左ひざや右上腕に違和感が生じ、二刀流で酷使する体に影響が出始めている。オールスターを辞退する決断にも至った。首位独走の常勝チームとともに、状態管理のマネジメントをいかに進めていくか。後半戦の注目点となりそうだ。【斎藤庸裕】