米大リーグ機構(MLB)のマンフレッド・コミッショナーが14日(日本時間15日)、全米野球記者協会(BBWAA)の公式会議に出席し、労使協定の交渉テーマの1つ「サラリーキャップ(年俸総額の上限)導入」や「28年のロサンゼルス五輪でのメジャーリーガー派遣」などについて言及した。
機構側はサラリーキャップの導入を検討しており、選手会は反対の姿勢を見せている。同コミッショナーは「MLBでは、球団間の年俸総額の最大差は約4億4000万ドル(約704億円)あり、これだけ差がある中で、最も予算の少ない球団と最も多い球団が、優勝するのに同じようにチャンスがあるとファンに信じてもらうのは、現実的ではない」などと語った。
現行の労使協定は12月1日に失効する。交渉の進捗(しんちょく)状況としては選手会と大きな隔たりがあるとされ、ロックアウト(球団側が球場やチーム施設の使用を禁止する強硬措置)となることが濃厚とされている。一方で、同コミッショナーは「私は楽観的に見ている。解決策は見つかると信じている。今回提案している制度は他の北米主要スポーツで成功しているもの。選手会が訴える要求にも応えられる」と、前向きに語った。
また、28年にロサンゼルスで開催されるオリンピックで、メジャーリーガーを派遣する話題にも言及。3月開催のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)との比較を問われ、「WBCとオリンピックでは大きな違いがある。WBCはシーズンに向けて、準備や調整を行う時期。オリンピックは、本来であればメジャーリーグの公式戦を戦っている期間に開催される。この違いは非常に大きい。もう1つは、五輪は野球というスポーツを世界に向けて最高の形で発信できる絶好の機会になる。ただ、シーズンを中断させる必要があるし、その負担を伴っても実施するなら、ベスト選手を出場させて、野球がどれほど素晴らしいかを見てもらいたい」と語った。