【ニューヨーク17日(日本時間18日)=斎藤庸裕】ドジャース佐々木朗希投手(24)が、メジャー自己最速をたたき出した。後半戦開幕の初戦に先発。5回2/3を投げ、1回に最速101・8マイル(約163・8キロ)をマーク。勝敗はつかなかったが、敵地ヤンキースタジアムで存在感を発揮した。直球の平均球速100・1マイル(約161キロ)も渡米後で最速。前半戦ラスト5登板は不安定だったが、下半身を中心に体の使い方を修正し、後半戦で好スタートを切った。
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すさまじい球威の直球が次々と捕手のミットに収まった。佐々木は立ち上がりの1回2死、3番ゴールドシュミットへの初球、外角低めにフォーシームを決めた。メジャー移籍後では最速の101・8マイル(約163・8キロ)。その後も快速球を連発し、100マイル超えは21球。直球の平均球速100・1マイル(約161キロ)は、シーズン平均と比べて約4キロ上回った。佐々木は試合後「力強さはあったんですけど、そこまで出ている感覚もなかった」と、涼しげな表情で振り返った。
心身ともにたくましさが増している。コンディショニング担当のスミスコーチは「間違いなく体が強くなった」と証言。臀部(でんぶ)を中心に下半身ががっちりし、体格が一回り大きくなったことは肉眼でも分かるほど。同コーチは具体的にどれほど体重が増えたかは不明としながら、今季は205ポンド(約93キロ)で「今はもう少し増えている」と明かした。
頑丈さに加え、課題は「継続的な安定感」だった。同コーチは「筋肉をつけるという話ではなく、大事なのは耐久力と安定性を身につけること。下半身の強さが大事。そこがまず目標でもあった」と語った。前半戦最後の5試合で防御率8・61。まだ好不調の波があるとはいえ、「1試合なのではっきりとは言えないですけど、下半身の使い方を少し見直して、それが良かった」と手応えもあった。
肉体面だけでなく、心の余裕からか、表現する言葉にも変化が見えてきた。この日の球威に対する感触については「試合自体は(前回登板から)7日ぐらい空いてるので。それと、オールスターブレークがなかった悔しさをぶつけました」とコメント。球宴期間は通常、休養となるが、後半戦の開幕投手を任され、調整を続けていたことを冗談めかして笑いを誘った。勝敗はつかずも、名門ヤンキースを相手に力投。敵地ニューヨークで、令和の怪物が剛球連発の足跡を残した。
▼ドジャース佐々木が、渡米後最速となる101・8マイル(163・8キロ)を計測。試合前までの最速は6月12日ホワイトソックス戦の100・7マイル(162・1キロ)で、一気に1・7キロも更新した。日本時代の最速は165キロ。この日は100マイル(160・9キロ)以上が21球で、スタットキャストで計測開始の08年以降で球団最多記録を更新した。直球の平均は100・1マイル(161・1キロ)で、先発登板としては自己最速を更新。直球の1分間あたりの回転数は2347で、前の試合までの今季平均2239を108も上回った。
ドジャース・ロバーツ監督(佐々木の投球に)「数年前、山本がここに来た時のこと(24年6月7日に7回無失点)を少し思い出した。球速など全ての部分が上がったことをね」
ドジャース・ラッシング(佐々木の投球に)「試合の半分くらいは、彼のスプリッターを捕るのに苦労した。いい兆候じゃないかな。マウンドで勝負している姿を見ていると、今夜は少し別の動物のようだった」