<カブス10-5ドジャース>◇3日(日本時間4日)◇リグリーフィールド
【シカゴ(米イリノイ州)3日(日本時間4日)=斎藤庸裕】カブス鈴木誠也外野手(31)が、好守でドジャースを圧倒した。「2番右翼」で出場し、第1打席で19号2ランをマーク。打線に火をつけると、4本塁打などで10得点を挙げる逆転劇につなげた。6回の守備では右翼フェンス直撃の安打を素早く処理し、好送球でタッチアウト。流れを渡さなかった。ドジャース大谷翔平投手(32)は4打数2安打も、チームは投手陣が崩れ、完敗した。
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鈴木の力強さが王者を上回った。1回無死一塁、今季ド軍の首位独走を支えてきた左腕ロブレスキと対戦。3球目、高めの94・6マイル(約152キロ)直球を打ち砕いた。リグリーフィールドに響き渡る快音と大歓声。角度20度の弾丸ライナーで左中間スタンドへ突き刺した。「つなごうという意識で打席に入った結果が、ああいう風にいい形でホームランになったので良かった」。1回表に3点を奪われたが、劣勢をかき消す強烈な一撃で勢いを生んだ。
集中力が光った。流れをつかみ、4本塁打などで10得点。「打線の状態もいいですし、初回で3点取られましたけど、特にチーム的には焦ってなかった」と、鮮やかな逆転の口火を切った。2点差とされた6回、1死一、二塁の第4打席では、ド軍2番手のエンリケスから四球を選んで満塁のチャンスを広げた。豪快な打撃だけではない、冷静な打席での判断力。中軸としての存在感を発揮し、ダメ押しの3得点につなげた。
守備でも見せ場を作った。6回1死から右越えの打球を素早く処理し、強肩発動の好送球で二塁タッチアウト。流れを完全に断ち切った。「塁にランナーがいると、やっぱり怖さもある打線なので、ああやってアウトにできたっていうのはすごく良かったと思いますし、ピッチャーを助けられたっていう意味でも今日はすごく良かった」。現役最強左腕スクバルの獲得で巨大補強を行ったド軍を、攻守で豪快に蹴散らした。
序盤、左前打で出塁した大谷からはジェスチャーを送られ、笑みを浮かべる場面もあった。「彼はああやって楽しんでやっていると思いますし、あのしぐさが本来のスタイルだと思うので、それはそれでいいのかなと。僕は、あまりそれに惑わされないようにしっかりゲームに集中してやれたら」。自分らしく、中心選手としてやるべき仕事に徹する-。ポストシーズンで対戦する可能性もあるド軍との3連戦。初戦の主役は間違いなく、鈴木だった。