大谷翔平、PCAともに1試合2発でMVP争いヒートアップ ドジャースは今季ワースト6連敗

試合後、取材に応じるドジャース大谷翔平

<カブス7-6ドジャース>◇5日(日本時間6日)◇リグリーフィールド

【シカゴ(米イリノイ州)5日(日本時間6日)=斎藤庸裕】ドジャース大谷翔平投手(32)が今季初の1試合2発を決めた。敵地カブス戦に「1番DH」で出場し、25号先頭弾と26号2ランを含む3安打3打点。同じく「1番DH」で出場したカ軍のPCAことピート・クローアームストロング外野手(24)も先頭弾と2発で5打数3安打4打点と、両軍のMVP候補が大活躍した。大谷の1本目は今季2番目に低い20度の低弾道。打たれた今永昇太投手(S32)が「ニュートンが説明できるのかな」と衝撃を受けた一撃だった。

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大谷の強烈な打球が、右へ、左へ飛んでいった。第1打席、今永の高め直球を振り抜き、今季2番目の低さとなる打球角度わずか20度の弾丸ライナーを右翼スタンドへ突き刺した。8回の2本目も打球角度23度の低弾道。「どっちも弾道低めで、ここ(リグリーフィールド)以外だったら入るかちょっと分からない打球だったので、完全なホームランではなかったですけど、いいコースに対して、しっかり反応できてるかなとは思います」。1本目は時速110・2マイル(約177キロ)の高速打球だった。

MVP争いを激しくするゴングにもなった。大谷の先頭弾に負けじと1回裏、MVP候補に挙がるPCAも先頭弾で“応酬”した。2回に適時二塁打と、4回には右越えの26号2ランをマーク。球場で「MVP!MVP!」の合唱が始まった。だが、敵地の完全アウェー感に大谷も黙っていない。8回2死一塁の第5打席で、左中間へ26号2ランをたたきこんだ。こちらもフェンスをギリギリで越える衝撃の1発。ともに1試合2発と3安打。譲らない戦いを演じた。

試合前、ロバーツ監督の囲み取材で両者のMVP争いが話題に上がった。指揮官は「多くの人が思っていた以上に(MVPレースを)接戦にした」と分析。一方の大谷は、PCAについて「素晴らしい選手」とリスペクトを示しながらも、「今の段階で気にしてもしょうがないこと。数字は上がったり下がったりするし、その時によって有利かどうかも変わってくるので」と、冷静に受け止めた。

チームは投打がかみ合わず6連敗を喫した。大谷が本塁打を打った試合も6連敗と波に乗れない。「一刻も早く1勝して流れを止めるのが最優先」。大谷は個人との対決ではなく、チームとしての戦いに目を向ける。その先に、4年連続MVPの栄誉がある。

【動画】大谷翔平26号!2発目は左翼へ反撃2ラン

◆今季、大谷が放った本塁打の打球角度の低さランキング

<1>19度 7月7日 ロッキーズ戦 1回無死 対戦投手 マイケル・ロレンゼン

<2>20度 8月5日 カブス戦 1回無死 対戦投手 今永昇太

<3>21度 6月11日 パイレーツ戦 3回1死 対戦投手 ミッチ・ケラー

<3>21度 5月27日 ロッキーズ戦 1回無死 対戦投手 菅野智之

<5>23度 5月12日 ジャイアンツ戦 3回無死 対戦投手 エイドリアン・ハウザー

<5>23度 6月6日 エンゼルス戦 1回1死二塁 対戦投手 ブレント・スーター

<5>23度 8月5日 カブス戦 8回2死一塁 対戦投手 ライアン・ゼファジャン

▼大谷の25号は打球角度20度で、19度だった20号、通算300号に次いで今季2番目に低い。25号の最高到達高度は15メートルという低弾道で、20号の16メートルよりも低かった。大谷の最低角度本塁打は21年に2本打った18度。最高角度は46度。

▼ドジャース大谷が25号先頭打者本塁打。先頭アーチは今季11本目で通算35本目。日本人ではイチローの37本に2本差に迫った。

▼25号に加え、8回に26号。1試合2本塁打は昨年9月7日に菅野から打って以来の今季初で、1試合複数アーチは通算24度目(3本塁打1度)。

▼先頭打者本塁打&複数本塁打は、前記菅野から打って以来5度目。この日は相手のカブス・クローアームストロングも先頭&複数アーチを打った。両チームの応酬は、記録会社エライアスによると94年ブロック(ツインズ)とフィリップス(タイガース)、13年ミラー(マリナーズ)とゾブリスト(レイズ)に次いで3例目。

▼ともに左打者の大谷とクローアームストロングの先頭打者本塁打は、ともに左投手から打った。左投手から左打者の先頭弾の応酬はメジャーリーグ史上初めて。大谷は今永から初本塁打で、日本人からは前田、菊池、千賀、松井、菅野に次いで6人目、11本目。

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