山本由伸、メジャー自己最多更新の14勝 球数少なく投球イニングは長く…省エネ投球の極意とは

<ドジャース4-0レッズ>◇15日(日本時間16日)◇グレートアメリカンボールパーク

【シンシナティ(米オハイオ州)15日(日本時間16日)=斎藤庸裕】ドジャース山本由伸投手(28)が、メジャー自己最多を更新する14勝目を挙げた。レッズ戦で7回91球、1安打無失点、7三振と圧倒。3登板連続で7イニングを投げ切った。クオリティー・スタート(QS)率78%は両リーグトップ。球数を抑えながら、長いイニングを投げる省エネ投球が今季の進化の1つとなっている。チームは快勝し、マジック「1」で5年連続の地区制覇へ王手をかけた。

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これぞ、山本由伸の1球だった。6回2死、リーグ打点2位の右打者スチュアートへの4球目。96・4マイル(約155キロ)のツーシームで、ストライクゾーンの隅を突いた。外角高めの角ギリギリで見逃し三振。スチュアートはすかさずABS(自動ボール、ストライク判定システム)でチャレンジしたが、ボール半分かすっていた。脱帽の様子の打者と、胸を張って歩く山本の姿は対照的だった。

山本は直近の登板3度、7回を投げきった。いずれも90~93球でまとめた。「長く投げるには、とにかく1人ずつ抑えること。1イニングずつしっかり抑えていくのが、長い回につながるとは自分の中で思っているので」。意識が変わることはない。先頭から2四球はメジャーで初めてだったが、それでも崩れない。「練習してるので」。圧倒的な自信があるから、ここぞの場面では制球を間違えない。その後、打者22人で安打を浴びたのは2番デラクルスの1本のみ。1週間前に対戦した相手を再び圧倒した。

7回を投げきったのはシーズンで12度目。昨年の9度を上回る。中5日~6日の登板間隔のため、中4日で回る他球団の先発投手と比べて登板数は劣るが、イニング数179回はリーグ3位。イニングごとの球数の平均14・78はリーグ2位の少なさだ。いかに省エネ投球で長いイニングを安定して投げているかが分かる。前日はトレードで加入した左腕スクバルも7回無失点と快投。ド軍の主戦投手で先発陣を引っ張る山本は「自分もすごくいいイメージで入れましたし、いい意味ですごく自信を持って強気で投げていくことができた」と振り返った。

2位パドレスが敗れ、5年連続の地区制覇に王手をかけた。3連覇へ、正念場は10月。山本は「調子はすごくよくこられてますし、コンディション的にも問題があるところはどこもないので、とにかく変わらず、1日を大切にしっかり練習して、最高の状態で10月に入っていきたい」。安定感抜群の、頼もしいエースがいる。

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