<ドジャース1-5パドレス>◇23日(日本時間24日)◇ドジャースタジアム
【ロサンゼルス(米カリフォルニア州)23日(日本時間24日)=斎藤庸裕】ドジャース大谷翔平投手(32)が、打者復帰の打席で安打を放った。パドレス戦に「2番DH」で出場し、1回の第1打席で右前打をマーク。4回2死満塁のチャンスでは空振り三振に倒れたが、第4打席の中飛では快音を残した。実戦調整は残り4試合。打席感覚を整え、ポストシーズン(PS)へ備える。先発した山本由伸投手(28)は6回を投げ、5安打4失点(自責点2)で今季9敗目を喫した。
◇ ◇ ◇
打球は失速したが、快音が響いた。7回無死、4番手の右腕ロドリゲスの外角直球を捉えた。本塁打を打った時のような打球音を残しながらも、中堅フェンス手前で失速。角度36度で上がり、打球が伸びなかった。それでも、99マイル(約159キロ)の外角高め速球に振り遅れることなく打ち返した。IL入り前の状態を考えれば、打席の質が上がったのは明らかだった。
1回の第1打席では左腕レイのスライダーに食らいつき、右前にいきなり復帰後初安打を放った。ロバーツ監督は試合後、「最初の打席では強い打球を放ち、あと少しで本塁打という打球もあった。四球も選んだし、打席内容も良かった」と評価。シーズン途中で2週間以上のブランクから打者で実戦復帰するのは、メジャー1年目以来で過去7年間では経験がない。例年、開幕直後はスロースタートの大谷だけに、この日の試合は“慣らし”としての実戦調整とも捉えられる。
一方で、PSまで時間は限られている。レギュラーシーズンは残り4試合。100%の状態に届かないにしても、本調子に近い感覚を取り戻す必要がある。4回の第3打席は2死満塁の絶好機で空振り三振。それでも、打席での立ち居振る舞いはいつもと変わらず、落ち着いた様子だった。ロバーツ監督も「試合に出るのは久しぶりだったが、全く焦っているようには見えなかった」とコメント。黙々と集中し、感覚を研ぎ澄ませる作業を繰り返しているようだった。
チームは完敗し、5連勝でストップしたが、今後の対戦カードを踏まえれば、ワイルドカードゲームを回避できる可能性が高い。地区シリーズは10月3日に始まり、シーズン終了から5日間は試合なし。休養期間が見込める一方で、アドレナリンが出る実戦での感覚は再びオフモードになる。フリードマン編成本部長によれば、大谷からは「シーズン序盤の状態にまで戻ったと感じている」と伝えられたという。一方で、球団、大谷本人ともに日々の状態をどう見極めるかに関して、油断はできない。3連覇へ、チャレンジが続く。