【ヒューストン(米テキサス州)28日(日本時間29日)=四竈衛】ホワイトソックス村上宗隆内野手(26)が、ワイルドカードシリーズ(3試合制)第1戦を前に、敵地ダイキンパークで前日の公式会見に臨み、決戦への抱負を語った。短期決戦ながら「長い戦いが始まる」など、頂点を見据えた言葉に闘志をのぞかせた。第1戦は米中部時間29日午後4時(同30日午前6時)に試合開始予定。
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メジャー1年目の「新人」の言葉ではなかった。壇上にどっしりと座った村上は、言葉の端々に初のポストシーズン(PS)へ挑む思いをちりばめた。「明日から長い戦いが始まる」と言ったかと思えば、「1カ月の試合が始まる」とも表現した。目の前の3試合だけではない。強がりでもビッグマウスでもなく、最後の最後まで決戦の舞台で戦い続ける、という明確な意思表示だった。
敵地カンザスシティーでPS進出を決めた24日、美酒にまみれた後、本拠地へ移動する際には、新人恒例の儀式で仮装し、笑顔で記念写真に納まった。その一方で、日本シリーズ、東京五輪、WBCなどの大舞台で培ってきた蓄積への自信は変わっていない。「自分が日本で8年間やってきたキャリア、いろんな経験をしてきたので、100%、経験というのはつながってくることが多いんじゃないかと思います」。
自主練習となった開幕前日は、ほぼ全選手が参加した中、村上はグラウンドには姿を見せず、クラブハウス内で体のメンテナンスに時間を費やした。はやる気持ちがあっても、現時点で必要なことは何か。「その時の気持ちに正直というか、緊張しているところを無理にしないように思わなくていい。プレッシャーがかかっているところを無理にかかっていないと思う必要もない」。決戦目前でも、休む勇気を優先させるところに、泰然自若な村上の大物感を漂わせた。
初戦のア軍は、救援投手をつぎ込むブルペンゲームで挑む見込みだが、ひるむことはない。「戸惑いは正直、ない。打ち崩せるように、いろんなプランを持って準備して入りたい」。若き主砲の言葉は、単なる意気込みではなく、揺るぎない自覚に満ちていた。