<ア・リーグ・ワイルドカードシリーズ:アストロズ3-6ホワイトソックス>◇29日(日本時間30日)◇ダイキンパーク
【ヒューストン(米テキサス州)29日(日本時間30日)=四竈衛】メジャーのポストシーズン(PS)が開幕した。ワイルドカードで勝ち上がったホワイトソックスは、敵地でのアストロズ相手の第1戦で快勝した。
村上宗隆内野手(26)は「4番一塁」で出場し、3打数1安打1打点1四球。1発こそ出なかったものの、先制犠飛&2得点と好発進の立役者となった。第2戦は30日午後4時10分(同10月1日午前6時10分)から同地で行われる。
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幾多の大舞台を踏んできた村上は、敵地での試合前のセレモニーを、いつもと変わることなく、冷静に見つめていた。「正直、普段通りに試合に入っていけました」。特別な高ぶりも緊張も感じることなく、グラウンドに足を踏み入れ、打席へ向かった。
その一方で、初打席の重みは十分に理解していた。短期決戦初戦の先制機。「自分にとっても、すごく大事な1点。何とか走者をかえせるようにと」。相手の失策などで得た1回1死一、三塁の好機。外角低めへの難しいチェンジアップをすくい上げ、中堅への犠飛で1点を先制した。「結果論でいいと思います。もちろん、本塁打が一番いいですけど、最低限できたことは良かった」。若いチームの緊張感を和らげ、流れを引き寄せる巧打だった。
豪快な1発だけでなく、試合展開を読み、自らの役割をアレンジできるのが、村上が主砲として信頼される最大の理由だった。追加点が欲しい5回には、先頭打者として2球で2ストライクまで追い込まれながらフルカウントから四球で出塁。後続がつながり、5点目のホームを踏んだ。7回には、詰まりながらもPS初安打となる左前打を放ち、三進後、暴投で生還した。「シーズン後半からPSを意識したプレーをしていこうという話をしていましたし、全然問題なく戦っていたと思います」。
終盤、追い上げられたものの、チームは5投手の継投でブルペンゲームを制し、シリーズ突破へ前進した。「みんなに勝つんだという意識がありましたし、すごくいい雰囲気で戦えていると思います」。敵地で快勝しても、試合後のクラブハウス内では、だれもはしゃぐことなく、いつもと同じように、第2戦への準備を始めていた。
◆ホワイトソックスのベナブル監督(初戦の快勝に)「我々はこのシリーズを勝つために来たわけで、最初に勝てたのはすばらしいこと。彼らは、このポストシーズンで勝てることを信じている。多くの選手がこの状況を経験したことはないが、とてもいい感じで、まずは1つ勝てた」。