村上宗隆「顔面痛い」無安打もホワイトソックスはしたたかに敵地連勝 WCシリーズ突破 地区Sへ

<ア・リーグ・ワイルドカードシリーズ:アストロズ3-7ホワイトソックス>◇第2戦◇9月30日(日本時間10月1日)◇ダイキンパーク

【ヒューストン(米テキサス州)9月30日(日本時間10月1日)=四竈衛】ホワイトソックスがアストロズに連勝し、ワイルドカードシリーズを突破。地区シリーズ進出を決めた。「4番一塁」で出場した村上宗隆内野手(26)は5打数無安打ながら、ホ軍は集中打、重盗、本塁打と多彩な攻撃でア軍を振り切った。3日(同4日)からの地区シリーズ(5試合制)では、中地区覇者のガーディアンズと対戦する。

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1週間で2回目となるシャンパンファイトに、村上は「顔面が痛い」と叫び、「まだ慣れてない。うれしいです」と、全身で美酒を浴びた。王手をかけた前夜、「明日も勝ちます」と宣言した通り、敵地で連勝。「今日の僕は何もしていません。一塁で球を捕っていただけです」と、謙虚な言葉をよそに豪快に笑った。

主砲のバットが沈黙しても得点できるのが、今季のホ軍の強みだった。初回、5本の長短打で4点をリード。じりじりと1点差まで追い上げられた6回には、分岐点となる、したたかな攻撃で流れを引き寄せた。

◆状況 4-3とホ軍が1点リードの6回無死一、二塁。二走アクーニャ、一走ピータース、打者マイドロス。

マイドロスは救援右腕アブレイユが始動する前からバントの構え。警戒したア軍バッテリーは動きを探るかのように、二塁へけん制を入れた。直後の初球。バントの構えをするマイドラスに対し、ア軍の一塁手、三塁手は猛然とダッシュ。その瞬間、ホ軍の両走者がスタート。遊撃手は俊足アクーニャに追いつけず、三塁、二塁ともベース上はがら空き。バントシフトの裏をかく重盗が決まり、無死二、三塁と好機を広げた。

その結果、ア軍内野陣は前進守備。安打ゾーンが広がったマイドロスは、カウント3-1から甘く入ったスライダーを左中間へダメ押しの3ランをたたき込んだ。

試合後、名門プリンストン大の知将ベナブル監督は「バントか重盗かを考えていた」と明かした一方、本当の「種明かし」までは踏み込まなかった。公式戦中であれば、同じような状況ではほぼ犠打だった。この日は、俊足の2走者、クセ者の打者、モーションの大きい相手投手…。すべての条件がそろったことで、「年に1回」とも言えるプレーが成功。大舞台で巧者ぶりを発揮した。

地区シリーズの相手は同地区覇者ガ軍。1ゲーム差で優勝を逃しただけに、相手に不足はない。「本当にみんな頼もしいので、僕も付いていきたい。足を引っ張らないように頑張りたいです」。大砲村上が、けなげな言葉を残すほど、ホ軍の足取りは日増しに力強くなってきた。

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