山本由伸、今年も負けられない一戦へ 「いつも通り」不変のメンタリティの裏に隠された素顔

トゥルーイスト・パークで投球練習を行うドジャース山本由伸(撮影・垰建太)

【アトランタ(米カリフォルニア州)5日(日本時間6日)】ドジャース山本由伸投手(28)が、ブレーブスとの地区シリーズ第3戦で24年のサイ・ヤング賞左腕クリス・セール投手(37)との投げ合いに臨む。3勝突破のシリーズは1勝1敗のタイ。ポストシーズンの流れを左右する大事な一戦となる。メジャー挑戦から密着取材を続けてきた斎藤庸裕記者と、元同僚としてオリックス時代を知る鈴木優氏(日刊スポーツ特任記者)が、大舞台に強い山本のメンタリティについて討論した。

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敵地アトランタでの前日会見。山本は、いつも以上に引き締まった顔つきに見えた。毎年、ヤマ場が訪れるポストシーズン(PS)のマウンドを託される。ただ、心がける意識は変わらない。「いつも通りのプレーができるように。変わらず、集中して投げる」。不変のメンタリティーを、どう作り上げているのか-。

斎藤記者 会見の最後に、なぜ、国際大会であろうが、PSだろうが、その心持ちでいられるのかと聞いた。返ってきた答えは、「いつも同じ気持ちで投げているからです」と、シンプルだった。逆に言えば、そこに大舞台で強いわけが隠されているのかなと思う。

鈴木記者 でも実際は、緊張するタイプです。めちゃくちゃ抑えているシーズンだって、普通の試合とかでも「緊張します、どうしよう」って日本時代は言ってましたし。あのコメント、僕は逆に捉えましたけどね。気持ちを一緒にできるように“頑張る”って。

斎藤記者 なるほど。解釈としては、10月の登板と同じようなマインドでシーズン中も投げているから、頑張れる、ということ?

鈴木記者 前に言っていたのは、1回でも4点、5点とか取られるイニングがあると、例えばタイトルとかも厳しくなってくる。それを日本時代に思い知ったところもあると思います。そういう意識があり、シーズンを大事にしているから、ここ(大舞台)でも同じように頑張れるんだろうなと。けど、もちろん緊張はすると思います。

斎藤記者 前日練習でフィールドに出る前、球場内でハンドボールの壁当てをしていた。いつもと変わらないルーティンだけど、なんとなく緊張感が漂っていた。不変を心がけるとはいえ、やはり戦闘モードに入っているような感じがしたけど、その辺はどう?

鈴木記者 試合に行っちゃえば大丈夫って話はしていましたけどね。先発って前日と登板前が一番緊張する。人間なので。2年前で言えばパドレスとの地区シリーズ、2勝2敗で迎えた第5戦。負けたら終わり、周囲の人の期待を背負っていく登板が緊張するんだと思いますね。

斎藤記者 全責任が右腕にかかってくる、みたいな感じだよね。

鈴木記者 近いですよね、今回の登板も。でもそういう時を越えてきたからこそ、今があると思います。

負けられない一戦で、チームを何度も救ってきたエース右腕。再び命運をかけ、マウンドに上がる。

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