中日の育成選手、多村仁志外野手(39)が1日、現役引退を表明した。

 同日、名古屋市内で来季の契約を結ばないことを通告され、決断した。ソフトバンク、DeNAで通算195本塁打のスラッガー。今季、育成契約で中日に移籍したが、故障もあり、支配下登録はかなわなかった。

 「いいプロ野球人生を送れた。22年、ファンの方々と出会えて、一緒に戦ってきた人生に感謝しかない。ありがとうの思いでいっぱいです。ファンの人がいなかったら僕はいなかった」と目に涙を浮かべて話した。

 今後については「いずれは指導者という形で恩返ししたい。まずは家族サービス、パパらしいことをしないと」と語った。