広島1位加藤は気迫前面に 黒田に近づける投手に

<プロ野球ドラフト会議>◇20日

 「プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD」が20日に都内で開催され、広島に1位指名された慶大・加藤拓也投手(4年=慶応)は、引退を表明した黒田の後継者争いに名乗りを上げた。最速153キロの直球、気迫を前面に出した投球スタイルで大学通算24勝をマーク。先発、抑えともに経験のある即戦力右腕が、25年ぶりにリーグ優勝した投手陣に加わる。

 レジェンドの名を聞き、加藤の身も心も引き締まった。慶大・日吉キャンパスで行われた会見。同席した慶大・大久保秀昭監督(47)から「ファンにも、チームメートにも愛されている、黒田選手に近づけるようなプレーヤーになってほしい」とエールを送られた加藤は「プロに入るにあたって、上(のレベル)を目指していかないと。本当にすごいなと思いますが、目指していければ」と決意を込めた。

 気持ちで投げるスタイルは、おとこ気と称される黒田とも重なる。黒田のイメージを聞かれ「気迫であったり、闘争心であったり、おとこ気であったり。チームを愛し、チームのために投げることが、投手の仕事だと強く感じさせてもらった」と目を輝かせ、尊敬の念を抱いた。自らの持ち味を「気迫を出して、投げるのが自分のスタイル」と話し、強気に打者と対峙(たいじ)する。

 近鉄でプロ経験を持つ大久保監督も、気持ちの強さを認めた。「気迫を前面に出ますし、きれいに、スマートに抑えるというより、泥くさく、昭和のにおいを感じさせる投手」と表現した。緒方監督にも、スカウトが用意した映像を通じて「ハートが強いし、マウンド度胸がある。打者に向かっていく気持ちを感じた。この世界ではそれが一番だからね」と言わしめた。

 慶大では最速153キロの直球を武器に、先発、抑えとフル回転し、大学通算24勝をマークする。今秋の東大戦では、ノーヒットノーランも達成した。1年目の目標には「ケガなく、シーズン通して投げることです」と設定。役割については「チームに求められるところが、自分の仕事場」と殊勝に話した。

 指名後、ドラフト会場から駆けつけた緒方監督から、1位指名のあいさつを受けた。広島の帽子をかぶせてもらった時には「おっ! いいねぇ」とほめられ、満面の笑み。「大きかったです」とオーラに圧倒された。「(広島は)ファンとチームが、一体になっているチーム。優勝に貢献できる選手になりたいです」。高い志を持ち、プロの扉をたたく。【久保賢吾】

<加藤拓也(かとう・たくや)アラカルト>

 ◆生まれ、球歴 1994年(平6)12月31日、東京都。小2で野球を始め捕手。小4で中野リトルに所属し投手も務めた。中野区立第八中では杉並シニアに所属し関東選抜入り。慶応高では捕手として1年からベンチ入りし2年から投手。甲子園出場はなし。

 ◆サイズ 175センチ、90キロ。足のサイズは27・5センチ。右投げ右打ち。

 ◆好きな食べ物 すし

 ◆慶大で成長 大学1年秋に150キロをマークしたのがターニングポイント。足を高く上げるフォームが特徴で「慶大のライアン」の異名も。

 ◆座右の銘 「偶然は準備のできていない人を助けない」

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