日本ハムは15日、来季から2軍に「育成コーチ」を新設すると発表した。

 新ポストを設置する狙いは、1軍昇格後に戦術面で即座に対応可能な選手の育成が主な目的。1軍と同様に2軍戦でも対戦相手のデータなどを若手選手に提供し、試合前のミーティングなどを行う予定。今季までプロスカウトとしてスコアラー業務に当たっていた島崎毅氏(49)が就任する。

 また、2軍内野守備コーチには今季までプロスカウトだった岩井隆之氏(63)が就任することが決まった。

 両氏は2軍本拠地の千葉・鎌ケ谷で栗山英樹監督(55)同席の元で会見。新設の育成コーチとなる島崎氏は「力と力でかなわなくても、頭を使えば抑えられることもある。技術面だけでなく、そういう部分を伝えられれば」と、意気込んだ。岩井氏は横浜(現DeNA)の2軍監督を務めていた06年以来の現場復帰となる。「土にまみれながら、二遊間など内野全般に機敏な選手を、ダブルプレーの取れる選手を育てたいなと思います」と、抱負を語った。

 これで来季の1、2軍のコーチングスタッフが固まった。1軍はすでに全コーチの来季留任を発表している。