<阪神原口の16年>

 ◆支配下昇格 4月27日巨人戦で育成から支配下登録で即日1軍昇格。山田2軍バッテリーコーチの背番号82のユニホームを借り、初出場。プロ初安打も。

 ◆月間MVP 5月に打率3割8分、5本塁打、17打点で月間MVPを獲得。育成経験の野手として、昇格翌月の受賞はともに球界初。

 ◆捕球失敗 5月15日DeNA戦(横浜)、3点リードの8回2死二、三塁で内野への飛球を、原口、今成、ゴメスがお見合いする形で捕球できず。この場面では2者生還を許すなどし、結局その日の試合は引き分けだった。

 ◆球宴 監督推薦で出場。いずれも途中出場し、横浜での第2戦は代打でフェンス直撃の適時二塁打を放った。

 ◆4番 7月31日中日戦で4番起用。球団捕手では78年田淵以来、育成経験者では球団初。

 ◆右肩痛再発と守備面の数字 シーズン最終盤に古傷の右肩痛を再発。代打や一塁起用が増加した。捕手で先発出場は68試合はチーム最多。阪神で100試合以上先発マスクをかぶった捕手は、144試合出場した城島が最後。ちなみに、原口の盗塁阻止率2割3分3厘(56盗塁を許し、刺したのは17度)。7捕逸はセ・リーグの規定到達捕手でDeNA戸柱に次ぐ多さだった。