交流戦はパ・リーグが8年連続で勝ち越し、セ・リーグの盟主巨人は球団ワースト13連敗、パは楽天の快進撃が続き、セは広島、阪神が好調をキープ…。話題盛りだくさんのシーズンの中で、真剣勝負から生まれたハプニングや、ちょっと気になる話題などにスポットを当てる日刊スポーツ選定「プロ野球事件簿」。今日23日に再開されるレギュラーシーズンでも、ますますの熱戦に期待しましょう。

 2000安打達成者続出も、200勝投手は…。今季は中日荒木、アストロズ青木(日米通算)が2000安打を達成し、さらに巨人阿部が残り31本、ソフトバンク内川は同40本、阪神鳥谷は同65本と大記録に迫る選手が多い。一方の200勝投手は昨年の元広島黒田氏(日米通算)が最後で、日米通算ではマリナーズ岩隈の170勝、国内ではヤクルト石川の156勝が最多。日本の先発は中6日が基本で、投手分業制の時代、名球会入りのハードルが高いという意見もある。

 日米通算381セーブを挙げた佐々木主浩氏(日刊スポーツ評論家)は「投手が名球会に入ることができる規定を緩めた方がいいのでは? という議論は、何度も名球会の集まりで話し合われてきた。だが昔の130試合制から試合数は増え、先発投手は2試合は多く先発できる。『規定を変える必要はないし、200勝または250セーブというのが投手にとっての高い目標であってほしい』というのが名球会全体の意見です」と話した。【プロ野球取材班、前田祐輔】