中日は5連敗を喫した。3位DeNAとは5・5ゲーム差に開いた。昨年も球宴休みの前後から調子を落とし、谷繁監督の休養措置を経ても浮上できず、最下位でシーズンを終えた。今年も夏場を前に、踏ん張りどころを迎えている。

 立ち上がり不安定だった小笠原は3回以降持ち直したが、0-2の6回に痛恨の2失点。1死から3連続四球で満塁とし、投手のマイコラスに2点中前打を浴びた。6回途中4失点で5敗目がついた。

 森監督は小笠原について「悪いなりにも頑張ったなというところは要所であった。立ち上がり打たれるということはある。あとは踏ん張った」とプラス面にも目を向けた。ただ、前の2試合で計17失点しているだけに、ローテ脱落の可能性はまた高まった。

 打線には明るい材料があった。米国の市民権取得のため離脱していた主砲ビシエドが1カ月ぶりに復帰した。ただ初日は、6回に1死一、二塁で一邪飛。8回は1死一、三塁で遊ゴロ併殺。得点機で、ブランクを感じさせた。指揮官は「たまたまそういう巡り合わせになった。使っている以上、俺の責任。帰ってきて、出られる状態なら使う」と話した。【柏原誠】