ソフトバンク飯田優也投手(27)と阪神松田遼馬投手(24)のトレードが合意に達したことが26日、分かった。同日中に両球団から発表された。

 飯田は兵庫出身。東農大生物産業学部から12年育成ドラフト3位でソフトバンク入り。14年から支配下選手登録された。身長186センチの左腕で、力のある直球が武器。主に中継ぎとして活躍し、15年には35試合に登板。通算97試合、3勝6敗、防御率3・31の成績。今季は1試合登板だった。阪神金本知憲監督は「先発の経験もあるだろうし、両方経験があるから。期待しています」と話した。

 阪神谷本球団副社長兼球団本部長も「現在のチーム事情を考えたときに、もう1枚、中核となれる左投手を欲しいなと。(評価した点は)ストレートも145~150キロくらい出ます。キレのいいスライダーとフォークと。変化球でもストライクを取れるところですね。双方ともに若い。2人とも似たような境遇で今年はあまり1軍では登板できていませんでした。お互いにとって、いい話になるんじゃないか」と説明。当面は救援の一角で期待する。

 長崎出身の松田は波佐見高から11年ドラフト5位で阪神入団。プロ2年目に27試合に投げるなど早くから大きな期待を受けた。昨年は26試合に登板。通算111試合で6勝6敗、防御率4・07。今季の1軍登板はなかった。

 球団事務所で会見に臨んだ松田は「今日の朝に聞いてびっくりしたが、必要として呼んでもらったと思う。ソフトバンクは地元九州で、強くて、投手陣の層も厚い。割って入れるように頑張りたい。阪神には育ててもらって感謝している。教えてもらったことを生かして活躍したい」と心境と意気込みを語った。