投手登録の最速150キロ右腕、青学大の鈴木駿輔(2年=聖光学院)が二刀流デビューを果たした。前日の1回戦は「1番DH」で公式戦初安打をマーク。この日はDHを解除して「1番投手」で先発し、初回に公式戦初本塁打となる先頭打者アーチをたたき込んだ。

投げても伸びのある直球を軸に8回まで1失点と粘ったが、同点の9回に決勝打を浴びた。「河原井監督からいただいたDH解除でホームランを打ったことはよかったですが、投手として9回は高めに浮いた球を痛打されました。修正して次に臨みます」と前を向いた。

鈴木は聖光学院(福島)時代から二刀流を貫いている。16年夏の福島大会では外野手に専念していたが、甲子園大会では東邦(愛知)との3回戦でぶっつけ本番で先発。9回7安打5奪三振2失点で完投し、8強進出の立役者となった。

高校時代の最速は142キロで、大学入学後にも順調に成長を続けている。今夏のオープン戦では最速150キロを計測。高校時代は4番を打った打撃力を河原井監督に認められ、今秋から本格的に投打二刀流を取り組んでいる。「最終的には最多勝と3冠王を狙いたい」。さらなる成長を遂げて、夢のプロ入りに突き進む。