静岡産大が延長12回、常葉大静岡を14-11で破った。11勝3敗の暫定2位で全日程を終了。東海選手権(19日開幕、岐阜・長良川球場)出場権を得られる2位の行方は、今日15日(午後1時、清水庵原球場)に順延された東海大海洋(10勝3敗)-日大国際関係の結果を待つことになった。

緊急登板の鈴木彩隼(あやと)投手(4年)が、勝利を呼び込んだ。4回までに8-1と大量リードも、8回裏の5失点で同点にされた。「あれだけ点差があれば大丈夫と思っていました…。8回の3点差くらいから急いで(肩を)作り始めました」。

負けられない一戦。エースは9回からマウンドに立ち、無死一、二塁で始まるタイブレークに突入した10回は、三重殺でピンチを切り抜けた。勢いに乗った味方打線は12回に5得点を挙げ、勝利をもぎ取った。思わぬ形で今季8勝目を飾った鈴木彩は「開き直って投げました。ホッとしました」と言い、ほおを緩めた。

同じく3敗の東海大海洋が、今日、日大国際関係に敗れれば静岡産大の2位が確定。勝利すればプレーオフにもつれ込む。「そのつもりで準備します」と鈴木彩。激闘の疲れも見せず、笑顔で球場を後にした。【鈴木正章】