海外FA(フリーエージェント)権を保有する日本ハム中田翔内野手(29)が16日、荷物整理のため訪れた札幌ドームで取材に応じ、権利行使について「いろいろなことを視野に入れて考える。球団の話を聞いたら、気持ちが変わるかもしれないし」と説明した。

一部報道で残留の可能性が高いと報じられたが「あちこちで記事が出ているけど、本当にまだ何も考えていないよ」と苦笑いし「デタラメな記事が、どっから出てきたのかな」と首をひねった。しばらくは札幌市内の室内練習場でトレーニングを行う予定で「もっと自分自身がレベルアップしていかないと」と、来季を見据えた。

一方、今季最優秀中継ぎのタイトルを手にした宮西尚生投手(33)は「ハムに対しては感謝しかない」とした上で「ハム一筋でやりたいけど、起用法とか球団の考えもある。必要とされているところで投げるのがプロ野球選手」と、権利行使の可能性も否定しなかった。吉村ゼネラルマネジャー(GM)は「FA宣言期間まで時間もある。これから交渉します」と説明。2人に対し、近日中にも残留要請する見通し。【中島宙恵】