今季国内FA権を取得した中日吉見一起投手(34)が来季以降の契約について、球団と話し合いを始めていることが27日、分かった。今季は5月から先発ローテを守り、登板20試合で5勝7敗。勝利数こそ少なかったが、13試合でクオリティースタートを決めた。打線の援護を受けたり、中継ぎ陣の不振などがなければ、さらに勝ち星を積み重ねられる状況だった。11年以来の規定投球回を目指したが、4月の不調がたたり、目標は達成できなかったが、12年以来の完封勝利もゲット。「何も話せません。代表に聞いて下さい」と、秋季練習に姿を見せた吉見は多くを語らなかった。

西山球団代表は「実りある話をしていきたい。(残留要請は)当然。来季も残ってもらいたい選手です」と力を込めた。V奪回を目指す与田新政権でも、最多勝2回の実績がある右腕は貴重な戦力。11月上旬のFA宣言の申請期間までに、数回の残留交渉が行う予定だ。