肉体はイチロー級!? 中日ドラフト1位の根尾昂内野手(18=大阪桐蔭)が12日、ナゴヤ球場で新人合同自主トレに参加し、伊東ヘッドコーチから体つきを絶賛された。現役時代は西武の捕手としてオリックスのイチローと9シーズンにわたり対戦した同コーチ。ティー打撃に目を光らせると、あの安打製造機のしぐさを脳裏によみがえらせた。

伊東ヘッドコーチ イチローっぽいところもありますけどね。内転筋が強い。スポーツは外に逃げる力じゃなく、内側の力をどれだけ使えるかになってくる。そういう部分では、いい体つきをしていると思います。

その場で両太ももを内側に入れ「イチローもよくこういう動きをするでしょ?」と説明した。

根尾は中学2年時、アルペンスキー回転で日本一に輝いている。スキーの練習が今に生きており、野球選手に多い内転筋の故障を回避できるのではと分析。高評価を伝え聞いた根尾は「まだ全然ですけど、もっといい形を作っていきたい」と謙虚に向上を誓った。

合同トレの途中には京田と初対面。「よろしくお願いします」と頭を下げると「一緒に頑張ろう」と笑顔で握手された。「優しかったです。(京田さんは)2年間、経験を積まれている。何か分からないことがあったら聞かせてもらうと思いますし、自分も試合に出られるように頑張ります」。先輩との遊撃ポジション争いはまもなく本格化する。イチロー級ボディーに磨きをかけ、競争を勝ち抜きにかかる。【佐井陽介】