楽天則本昂大投手(28)がキャンプイン前日の31日、抜群の仕上がりをアピールした。

久米島野球場での自主練習で早速ブルペン入り。捕手を座らせてからの10球には変化球も交え「自分でもビックリするくらい、一番いい状態で(キャンプ地に)入れている。飛ばしすぎないように考えて、この状態をキープできるようにやりたい」とうなずいた。直接言葉を交わす場面もあった石井GMも「仕上がっているなという感じ。上半身と下半身(の動き)が、ガッツリ合っている」とエースの投球に見入っていた。

昨年はオープン戦で足首を捻挫し、シーズンも10勝11敗、防御率3・69と、いずれも自己ワーストの数字だった。「今年はやらないといけない。もう、悔しい思いはしたくない。例年以上に体をいじめて、完璧な状態でシーズンに入れるように。ローテをフルで守りきって、200イニング投げきれる体づくりをしていく」。14年以来となる大台突破を掲げる。

「状態からすれば17年も良かった」と自己最多タイの15勝、キャリアハイの222奪三振、防御率2・57をマークしたシーズンと比べつつ「今はやる気、活力、そういうものがあふれている。早くやってやりたい。それがデカイので、一番状態がいい(と言い切れる)」。実戦登板のタイミングも見極めながらキャンプ中に投げ込む日を設ける予定で、その球数について「1000球くらいかな? 冗談ですよ」。なめらかな口ぶりも、巻き返しに向けた確かな手応えを裏付ける。【亀山泰宏】