巨人宮本投手総合コーチが15日、今季から救援に専念する吉川光夫投手へ「セトッパー指令」を出した。2パターンの勝利の方程式を模索中で「彼には『セトッパー』的な存在になってほしいね」と7、8回を担う「セットアッパー」と、9回を締める「ストッパー」を合わせた新語で役割を表現。左腕の主戦場は8回だが、守護神候補のライアン・クック投手(31=マリナーズ)の不調時などは代役守護神の起用も視野に入れる。

14日のソフトバンク戦では8回に登板したクックが3失点。9回を吉川光が3人で締めた。宮本コーチは「1つのパターンとして、ありかな」と可能性を示した。日本ハム時代の16年のシーズン終盤に7試合で守護神を務め、3セーブ。「性格的におとこ気を感じてやってくれる子」と評価し「いかなる時もいてくれるのは、チームにとって宝ですよ」と12年パ・リーグMVP左腕に期待を込めた。