日本学生野球協会は10日、都内で審査室会議を開いた。上申された案件(高校6件)を審議し、処分を決めた。

関商工(岐阜)は「部員の窃盗、喫煙」で3月31日から7月12日までの対外試合禁止が決定。8人の部員が2年近くにわたり、喫煙具などの窃盗を行っていたという。

春季大会の出場を自粛している有田中央(和歌山)は「部員のいじめ(部内)」で4月10日から7月11日までの対外試合禁止。3年生部員4人が2年生部員9人に対し、常習的に暴力行為や嫌がらせを行っていたと発表された。

両校は夏の地区大会には参加可能。ただし、学生野球憲章の付随措置に伴い、処分の当該選手についてはベンチ入りすることがないよう、審査室の文書に明記される。また、大阪偕星学園の部長(55)は部内暴力の報告遅れで3カ月の謹慎となり、夏の府大会に責任教師としてのベンチ入りすることはできなくなった。

この他、部内での暴力行為および報告義務違反があった科学技術(兵庫)の監督(53)、暴力や暴言および報告義務違反があった新発田中央(新潟)のコーチ(27)も、それぞれ謹慎処分に。部内いじめがあった高校(人権侵害の内容が含まれるため匿名)にも対外試合禁止措置がとられる。