中日は11日、不整脈の症状が出ていた笠原祥太郎投手(24)が10日に名古屋市内の病院で精密検査を受けたと、発表した。「発作性上室性頻拍」と診断され、不整脈の原因が特定。検査後にカテーテルアブレーション治療を行った。

笠原は、同病院に入院中で13日に退院予定。試合復帰までは約1カ月程度かかる見込みだ。加藤球団代表は「カテーテルで特定の部位を焼灼(しょうしゃく)した。再発は5%。復帰まで1カ月かからないかもしれない。今後は不整脈を心配しなくてよくなった」と話した。

報告を受けた与田監督も安堵(あんど)の表情。「何もないのが一番いいけど、一番いい結果になったと思う」と、試合前に語った。

今季プロ入り3年目の笠原は、初の開幕投手を務めた。4試合2勝0敗、防御率2・75の成績を残している。だが、4月27日の阪神戦(ナゴヤドーム)での先発を直前で回避し、不整脈の疑いが浮上。1軍登録を抹消し、ファームでリハビリ調整を続けていた。