昨季新人王の楽天田中和基外野手(24)が13日、左手三角骨骨折で出場選手登録を抹消された。

同日に都内の病院で検査を受け、3、4週の左手関節固定を推奨され、期間後に再受診することが決まった。今季は3年目で初の開幕スタメンも31試合で打率2割1分。特に右打席は開幕から27打席でヒットがない。4月には違和感を覚えていたようだが「ベストを尽くせば何とかなると思ってやっていた」。5月上旬に首脳陣に報告。1度都内の病院で検査を受けた時は骨癒合(骨がくっついて治る)の兆候が見られたことで、経過を観察していた。2日のソフトバンク戦を最後にスタメンはなく、最近は試合前の打撃練習も回避していた。

田中の定位置だった中堅には、ここ9試合連続でドラフト1位ルーキーの辰己が入っている。石井GMは「上の試合に出られるまでには、1カ月半くらいかかるんじゃないか」とした上で「(右翼に)ブラッシュが出たり、オコエが出たりしてカバーしていく。ファームでも複数ポジションを守ってもらっている選手がいる。フィットしてくれれば」とプランを示す。田中にとっては、3月の台湾遠征中に負った右足首捻挫に続くアクシデント。「結果が出ないことをケガのせいにしたくない。しっかり治して、また成長したい」と前を向いた。