ホームランにタイムリー、春の大山が打った。虎の4番大山悠輔内野手が特大2ランを含む2安打3打点の活躍で、SNSから飛んできた少年のエールに応えた。

木浪の1発などで2点を加えた6回。2死一塁から菅野の127球目、ツーシームを強振。打球は大きな放物線を描き、左翼の4階バルコニー席まで届いた。 「狙い球をしっかり1発で仕留めることができた。東京ドームは1発がある球場。1点でも多く点を取ることが大事。良い流れに乗って自分も打つことができて良かった」

菅野にこの日4本目となる1発を浴びせ、エースをノックアウトした。2回にも適時打を放ち3打点。頼れる若き主砲が、試合を決定づけた。

大山の話題はグラウンド外でも。虎党で大山を応援する小学生が「春の大山」と題して学校で読んだ詩を少年の親がツイッターに投稿。いろんな選手が登場する中、大好きな大山の活躍を小気味良いリズムで描写し、愛と期待が詰め込まれている。12日深夜に投稿された同ツイートは3万5000件以上の「いいね」が押され、阪神公認の栄養ドリンクを販売する会社が反応。投稿者の元に大山ら選手の特製ポスターがプレゼントされた。

詩にはこうある。「これがいちばん、春の大山。打つんだ」。少年の思いが現実となった。