オリックスK-鈴木投手(25)が“4度目の正直”でプロ初勝利を手にした。初回に先制点を奪われるなど、毎回走者を出しながらも、最速147キロの直球とキレのある変化球で打者を手玉に取り、何度も訪れたピンチを切り抜けた。

6回途中3安打1失点と好投。小林、近藤、沢田、増井の中継ぎ陣が踏ん張り、1点のリードを守りきった。K-鈴木は「素直にうれしいの一言です。今日はどうしても勝ちたい気持ちが強かった。チームが勝ててよかったです」とお立ち台で満面の笑みを浮かべた。

★オリックスK-鈴木のプロ初勝利まで★

◆18年シーズン ルーキーイヤーは4試合に登板。3試合救援登板した後、8月21日楽天戦でプロ初先発。4回7安打4失点だった。

◆19年初登板 4月28日西武戦で、7回無失点と好投。交代した時点では勝利投手の権利があったが、8回に近藤、山崎福の2人で1イニング6与四球4失点と炎上。プロ初勝利が吹き飛んだ。観戦していた宮内オーナーが「(プロ初勝利を)つぶすのが得意なんだ、うちは!」と激怒する事態となった。

◆大量失点 雪辱を期して登板した5月5日ソフトバンク戦だったが、今度は7回7失点。小刻みに失点を続け「勝負どころで制球が甘くなり、相手に流れを渡してしまった」と悔やんだ。

◆再び初勝利が… 5月11日楽天戦で7回4安打9奪三振無失点の力投。6回に味方打線が1点を取り、交代時点では勝利投手の権利があったが、8回に救援陣が乱れて逆転を許してしまった。試合は打線のその後の奮起もあり、逆転勝利。