高校時代に甲子園を湧かせた中日のドラフト1位根尾昂内野手(19=大阪桐蔭)が、聖地で初安打を放った。

春夏連覇を達成した18年夏、第100回全国高等学校野球選手権大会以来の甲子園凱旋(がいせん)となった根尾は6番遊撃で先発出場。3打席凡退で迎えた8回の第4打席、無死無走者から5番手尾仲の初球をフルスイング。二塁後方に高々と上がった打球は、追いかける遊撃手、二塁手、中堅手の間に落ち、二塁打となった。ラッキーな形ではあるが「H」のランプが灯った。根尾の甲子園安打は18年夏の決勝、金足農(秋田)戦で日本ハムのドラフト1位吉田輝星(18=金足農)からバックスクリーンに放った2ラン以来となった。

この日の先発は、復帰2戦目で令和の甲子園初登板となった「平成の怪物」松坂大輔投手(38)。異なる時代で聖地を湧かせた2人のスターの、同じユニホームでのそろい踏みとなった。